『[超訳]言志四録 己を律する200の言葉』:雨読夜話

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[超訳]言志四録 己を律する200の言葉 (PHP文庫)
[超訳]言志四録 己を律する200の言葉 (PHP文庫)
佐藤 一斎 (著), 岬 龍一郎(編訳)
PHP研究所 2014-10-03

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江戸時代後期の儒学者で、幕末・明治の偉人たちに多大な影響を与えた佐藤一斎による『言志四録』を思い切った形で現代語訳した言葉を200収録している作品。
以前外相時代の田中眞紀子が首相時代の小泉純一郎から勧められて「こんな江戸時代のカビの生えた書物なんて要らない」という旨の恥ずかしい暴言を吐いた話もまえがきに書かれている。

タイトルに「志」があるように志を持つことの重要性を繰り返し語っていたり、徳行を表す一文字がどのような意味を持つのかを解説しているように、言葉の意味を丁寧に解説していることが分かる。
このあたりは、講義の中で生徒たちからも何度も聞かれたためなのではないかと考えている。

欲望に翻弄されることの危険性や、志がない状態での学問は危険な道具となりうること、恥じることは大切で栄誉は受けてもいいが求めなくてもいいなど、読み返したくなる言葉がいくつも収録されている。

必ずしも現代で受け入れられないと思われる言葉も少し入っていて、例えば石田梅岩などにより商人の学問として知られる心学について「武士の学ぶべきものではない」などとばっさり切り捨てているのもちょっと面白い。

『言志四録』に関する本は他にも読んでいるが、本書もまたいい作品だと感じた。





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