『16歳からの交渉力』:雨読夜話

ここでは、「『16歳からの交渉力』」 に関する記事を紹介しています。
16歳からの交渉力16歳からの交渉力

田村次朗 (著), ナカオ☆テッペイ (イラスト)
実務教育出版 2015-09-25

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ハーバード大学のロジャー・フィッシャーという学者が提唱している交渉に関する学問である「Getting to Yes」、日本語では「ハーバード流交渉術」と訳されているものを、高校生が日常生活で直面した問題解決への手段に落とし込んで分かりやすく解説している作品。

初めに主人公として大輝、美咲、翔太と3人の高校生が登場し、それぞれ部活でのスタメン落ちに対しての不満、進路について、お小遣いの増額交渉など、自身が抱える問題について大人たちに交渉を試みて玉砕し、ちょっとへこんでしまう。
そこで翔太の姉が交渉学のオープンキャンパスに誘うところで本題的なところに入る。

そこで著者自身を投影させたと思われる教授から、交渉についての講義がなされる。
ここでは相手から有利な条件を引き出すかという局地戦的な考えから抜け出し、まず自分たちが何を求めているのか、そして相手が望んでいるものは何か、というところを知ることが重要としていて、このあたりができていないことが多いと語る。

そしてお互いにとってどれくらいが一番いい解決策となるかを探るのがいいとしている。
交渉では例えばAあるいはBのどちらを選ぶか、のような「二分法の罠」が出てくることもあるが、事前準備をしっかりして感情的にならないように対処することが重要ともあって、なるほどと感じる。

分かりやすくて身近な導入部からきちんと理論だてた話に移行していくので、分かりやすい。
少し体裁が子供向けっぽい感じがしていたが、良書だと思う。





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