『中国火車旅行』:雨読夜話

ここでは、「『中国火車旅行』」 に関する記事を紹介しています。
中国火車旅行 (角川文庫)
中国火車旅行 (角川文庫)
宮脇 俊三
角川書店 1991-09

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鉄道にまつわるエッセイで知られた作家・宮脇俊三による中国紀行。
中国では自動車が汽車、汽車が火車を意味するため、このタイトルとなっている。

確か北杜夫のエッセイに宮脇氏がしばしば登場していたのに関心を持ち、手に取ったと記憶している。
描かれているのは改革開放政策がまだ本格化していない頃で、中学生の頃に読んだ。

ウルムチなどのシルクロードへの旅、中国東北部への旅、四川の山岳部でループする路線などが収録されていて、しばしば大変な思いをしつつも鉄道での旅を楽しんでいることが伝わってくる。

中国の簡体字がどのようなものかを初めて知った作品でもあり、著者が駅名にとまどっていることも書かれている。
例えば瀋陽の「陽」の字がこざとへんに「易」ではなく「日」となっているところなどで、確かにすぐに脳内で変換するのは困難だと思う。

中国人の女性ガイドである鮑さんとの会話から現代の中国では墓を作らないことなど、文化の違いに驚いたりもした。
ただ、本書が書かれた頃の素朴さを残している人々はもういないのかもしれない。

ある時期の中国の紀行文として、現在でも十分に楽しめる出来になっていると思う。





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