『司馬遼太郎 旅のことば』:雨読夜話

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司馬遼太郎 旅のことば (朝日文庫)
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朝日新聞出版
朝日新聞出版 2012-11

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司馬遼太郎の代表作のひとつである『街道をゆく』シリーズから、テーマ別にこれはという言葉を抜き出してまとめている作品。
司馬氏の考えが濃く出ている言葉や、独特の表現などが収録されている。

目立つのは当時の不動産高騰や観光ブーム、都市化などによって日本各地の風景が画一化してきたことに対して嘆いている部分で、これまで読んだ作品でも随所で出てきてうるさく感じていたが、集められるとさらにうるさく感じる。

気持ちは分からないでもないが、司馬氏が各地の昔ながらの風景を求めているのは、本文中でややけなしている観光客が風景を求めているのと本質的には変わらないと考えているし、昔ながらの風景を残すためには多大な労力や不便を我慢するだけの覚悟が必要なわけで、勝手なことを言うのもほどほどにしろよと思ってしまう。
その地に住んでいて『街道をゆく』を読んだ人の中には、「また旅行者が勝手なことを言っていい気なものだ」と思った人もいそうである。

このように読んでいて文句を言いたくなる部分もあるが、基本的には旅している風景の中から出てくる、歴史にまつわるうんちく話が面白いので何だかんだ言いながら10冊以上読んでいる。

シリーズの本文を読んだことがなくても楽しめる言葉、読んでから出なければ伝わりづらい言葉が分かれていて、例えば前者としては旅先で出会った人の面白さなどで、後者ではトンカツが日本のどこでも当たり外れがないなどの司馬氏を身近に感じられるエピソードの話などである。

読んだことがない作品でも、例えば『愛蘭土紀行』のように言葉から関心を持って読んでみようかと思った作品も何作か出てきた。
その意味で、読んでよかったのだろうと思う。





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