『カラービジュアル版 戦国大名勢力変遷地図-激動の時代が一目でわかる!』:雨読夜話

ここでは、「『カラービジュアル版 戦国大名勢力変遷地図-激動の時代が一目でわかる!』」 に関する記事を紹介しています。
カラービジュアル版 戦国大名勢力変遷地図
カラービジュアル版 戦国大名勢力変遷地図
外川 淳
日本実業出版社 2012-12-22

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

関連商品
一冊でわかるイラストでわかる図解戦国史(SEIBIDO MOOK)
江戸三百藩大全 全藩藩主変遷表付 (廣済堂ベストムック287号)
戦国合戦史事典 存亡を懸けた戦国864の戦い (Truth In History 20)
地図で知る戦国〈上巻〉全国で荒れ狂う下克上と群雄割拠の戦い (歴史文学地図シリーズ)
戦国大名 県別国盗り物語 (PHP文庫)


応仁の乱から大阪夏の陣にかけての約150年における時代について、ポイントとなる時期ごとに各地の勢力範囲と発生した合戦や事件を日本地図で解説している作品。

教科書では近畿地方を中心に政権の中心とその敵対勢力といったところが多く書かれているために忘れられがちな地方での戦乱についてもきちんと書かれている。

読んでいくとシミュレーションゲームの『信長の野望』と表示の仕方が似ているところが面白い。

近畿地方での複雑怪奇な政情、例えば畠山氏における義就と政長の相続争いが応仁の乱につながっていった話や、細川氏で内紛が続いて勝元、政元、澄元、高国、晴元と当主が代わった上に三好や木沢といった重臣の動きなど、おそらく小説などでは書ききれないところと思われるので興味深く読んだ。

応仁の乱になる前から勢力争いが続いていた関東や、中小の勢力が離合集散を繰り返した中国地方など、あまり有名でない戦国大名たちの動向を知ることができるのもいい。

信長が美濃に進出する前に少数の兵とともに上洛を果たしていたことは知られているが、実はこの頃は近江南部を本拠として伊勢北部に勢力を伸ばしていた六角氏と同盟を結んでいたために安全に通行できたとの話が書かれていたので驚いた。
その後信長が六角氏の弱体化につけ込んでライバルの浅井氏と同盟を結んだことで合戦になったわけで、そういうことだったのかと納得した気になった。

他にも日向北部の土持氏や飛騨の三木(姉小路)氏、備中の三村氏といった中小勢力についてのコラムも収録されていて、どの勢力に属するかだけでなく、どのタイミングで属するかも重要だということが分かってくる。
この点、武田、北条、上杉、徳川といった強大な戦国大名に囲まれて生き延びた真田氏などはもっと評価されてもいいように思う。

ビジュアル的にも見やすく、歴史好きが読んでも楽しめる情報量が書かれていて、思っていた以上に読みごたえがあった。




[参考文献に挙げられていた作品]


にほんブログ村 本ブログへ
スポンサーサイト

この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック