『境界争いと戦国諜報戦』:雨読夜話

ここでは、「『境界争いと戦国諜報戦』」 に関する記事を紹介しています。
境界争いと戦国諜報戦 (歴史新書y)
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盛本 昌広
洋泉社 2014-03-06

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戦国時代、川や峠といった地形的な境界における戦国大名たちや国人たちの戦い、そして草の者(忍者)を使った諜報戦などについて解説している作品。

地域としては越中、飛騨、相模、上野、陸奥など、戦国大名としては伊達、北条、武田、上杉、織田、真田といった有名どころから、越中の神保や斎藤、飛騨の三木や江馬、陸奥の相馬や蘆名など、知名度の低い勢力も扱われている。

このあたりについては先日読んだ『カラービジュアル版 戦国大名勢力変遷地図』が理解するのにかなり役立ったように思う。

城を攻めるために付城をいくつも築いた上で援軍や補給のルートを遮断したり、新地といって境界に城を築いて防衛に努める話、寄居という領民を城の近くに居住させる砦のような施設のことなどが書かれている。

そして境界の領主同士が和平交渉の仲介や調略を行う話や、境界から追い出された牢人たちが先鋒として戦う話などがいくつも出てくる。

草の者がらみでは伏兵戦術を多用していたり、敵の領土を通る人間を無差別に殺すというテロ活動、そして人数を集めて城の乗っ取りを狙う話などが出てくる。

地域として地味な印象のある越中と飛騨だが、ここは越後、越前、加賀、能登、美濃、信濃と多くの国に接し、上杉、武田、織田、一向一揆と多くの勢力が入り乱れて戦いが行われた境目の国ということが分かってくる。

読んでいて思ったのは、越中で上杉軍と戦っていた一向一揆軍が、信長軍との戦いのために加賀に撤退していた話から、現代日本における左翼のプロ市民たちの動きと似ているということである。

高齢化して人数が減少しているため、安保法案採決の際は国会前でデモを行うために普天間基地移転問題で騒いでいた沖縄から引き上げていたという話を聞いたことがあるのでそう思った。
(もちろん大手マスコミはこの手の話を報道しない)

「日本は常に加害者で中韓に謝罪と賠償を続けなければならず、何をされても許すべき」
「政府がやろうとすることはとりあえず反対」
「中韓の言動は正しい」
「戦力を放棄して中韓の侵略を受け入れることで平和が達成される」
「犯罪者の人権はもっと守られるべき」
「日本在住の外国人に参政権が必要」
「我々の主張は偏向報道をしてでも許されるべきだし、我々への批判は弾圧」
等々の教義を持つカルト宗教と考えれば、言動に説明がつきそうな気もする。
そして、どちらも文化や技術の発展に寄与できないあたりも共通しているだろうか。

ローカルでマニアックな話が多くて予備知識が少ない場合は読みやすいとは言えないが、普段歴史読み物では出てこない話がいくつも書かれており、興味深く読むことができた。





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