『おれたちを笑え! わしらは怪しい雑魚釣り隊』:雨読夜話

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おれたちを笑え! わしらは怪しい雑魚釣り隊
おれたちを笑え! わしらは怪しい雑魚釣り隊
椎名 誠
小学館 2015-10-07

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椎名誠による怪しい雑魚釣り隊シリーズの通算では第5作、週刊ポストでの連載に移ってからは第2作。
既に結成から10年が経過しているとあり、このシリーズも長いことに驚かされる。

雑魚釣り隊ではこれまでにも活躍してきたメンバーに加え、新たなメンバーが多く加入している。
まず、急逝した西川氏や、釣り雑誌の元編集長なのに釣りが嫌いなタコの介こと樋口氏のように、雑魚釣り隊なのに釣りをしなくて椎名の話し相手になるメンバー枠として、元編集者で「仙人」と呼ばれる土屋氏を招聘している。
このところ活動休止中の「長老」ことタカハシ氏のように、深いのか適当なのかよく分からない迷言を語るのが印象的である。

また、ドレイ隊員でも前作から登場している徳島出身で阿波踊りを踊ることの多いショカツ氏や、頭の形から名づけられたピスタチオ氏、なぜかキャンプに特製スプーンを持ってきて見せびらかすヤブちゃんなど、関西にゆかりのあるメンバーが多く加入している印象がある。

そのためか中盤では古株のドレイ隊員のうち、ザコ氏が料理長、天野氏や太陽氏が正隊員に昇格、竹田氏がドレイ頭に就任などの人事が発令されている。
このあたりはAKB48で研究生が正規メンバーに昇格する人事を思い出して笑ってしまった。

そして昇格するだけあり、本作ではその竹田氏や天野氏、ザコ氏らの活躍が目立っている。
一方で副隊長の西澤氏の出番が少ないような気もするが、要所で暴言を吐いたり二日酔いで倒れたりと、相変わらずの破天荒さを見せているのもいい。

新島のような離島への遠征では何度か天候などの事情で中止になり、隊での扱いはドレイというケンタロウ氏が『週刊ポスト』の担当編集者になってからなのでは?という疑惑が発生して騒動になるのもありがちな展開で面白い。

以前の作品でも出てきた神奈川県の通称・タクワン浜や、静岡県のこれも通称・流木海岸などでのキャンプも扱われている。
具体的な地名を書くと読者が大挙して訪れて楽しめなくなるから書いていないとあり、それはそうだろうなと思った。

バリ島へ釣りコンテストに招待されてい遠征したときの話など、本作で書ききれないくらいの出来事が発生していたそうなので、また別の機会に書いてくれればと思う一方、著者が執筆に忙しくて釣り船に乗らないシーンもあったりするので、このあたりは無理しすぎずにほどほどに続けてほしいと思う。

本作でもこの一団の魅力を楽しむことができ、面白かった。





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