『中国古典「一日一話」-世界が学んだ人生の”参考書”』:雨読夜話

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中国古典「一日一話」 (知的生きかた文庫)
中国古典「一日一話」 (知的生きかた文庫)
守屋 洋
三笠書房 2015-09-24

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中国の古典12作から名言をピックアップし、解説と著者の見解を述べている作品。

扱われているのは『老子』、『荘子』、『孫子』、『韓非子』、『論語』、『孟子』、『荀子』、『菜根譚』、『申呻語』、『戦国策』、『史記』、『三国志』で、有名な古典のダイジェスト版という感じがする。

最初に書かれたのが90年代後半からゼロ年代前半くらいだったのか、日本のバブル期に関する失敗や愚行を皮肉るような感じのコメントが目につくが、現在はこれらの古典が生まれた国でこうした傾向が見られるのもまた皮肉である。
こうした古典が生まれたのも、現実社会がひどかったためという面もあるためだろう。

著者による『論語』、『孫子』、『韓非子』あたりに関連した作品を何冊か読んでいたのでこのあたりはさすがに目新しさは少ないが、著者の作品であまり読んでいない『孟子』や『荀子』、『菜根譚』、全然読んでいない『申呻語』あたりでは印象的な言葉がいくつも見つかった。

例えば『孟子』では本の内容を鵜呑みにしてはいけないような言葉があったが、その後中国では儒教がどんどんこり固まった感じになっていったように感じるので、孟子も不本意なのではないかと思った。

『荀子』では学びかけの人はすぐにひけらかすという感じの言葉があった。
話すという形でのアウトプットが知識の定着につながる面はあるが、おそらく受ける側が不快に感じるような形になってはいけないということだろう。

『菜根譚』では欲望にとらわれるという問題は比較的改善しやすいが、理屈や思い込みにとらわれる問題は改善が難しいことを語っていて、カルト宗教やある種の運動をやっている人たちを見ていると全くその通りと思う。
また、他人の失敗や愚行をあまり責めたり追い詰めたりしてはいけないと語っていて、自省しなければと感じる。

『申呻語』では才能をひけらかすのは問題だが、もっといけないのは才能がないのにあるふりをすることという言葉が印象に残ったし、他にも処世に関する言葉が多かった。

中でも『菜根譚』と『申呻語』についての関心が高まったので、現代語訳した作品を読んでみようと思う。





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