『民主主義ってなんだ?』:雨読夜話

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民主主義ってなんだ?
民主主義ってなんだ?
高橋 源一郎 SEALDs
河出書房新社 2015-09-18

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作家の高橋源一郎とSEALDsの3人が行っている対談。
SEALDsにはあまりいい印象を持たないが、まあ何を言っているかくらいは本でも読んでみようと思い、図書館で借りて読んだ。

内輪で盛り上がる話が多くて斜め読みになったが、大まかな流れとしては高橋が昔学生運動をしていたと語って理解者というスタンスを示し、3人は自分たちの活動の自慢話で応え、我々のやっていることっていいよねという話になっていくような感じである。

民主主義とは?という疑問を提示し、いまいち論理展開は分からないがデモなどをやって横車を押すことが民主主義の1つの方法だと言っているようである。

古代ギリシアの民主制やルソーの社会契約論、フランス革命などを例に挙げたりして、何やら論理武装しているつもりのようだが、現代日本の民主主義や選挙制度、法律についての話はあまりせず、安倍首相は立憲主義に反して暴走しているといういつもの主張になる。

選挙制度が整っていないなどと語るのならまだ理解できるが、ルールに従ってどう世の中を変えるかという話を一気にすっ飛ばしてデモ!という展開にはついていきようがない。

どのような世の中になってほしいなどのビジョンを示しもせず、とりあえず気に入らない動きに反対するということだけを言っているのはどういうことなのだろうと思うが、宗教みたいなものなのだろう。
宗教といえば、平安時代あたりに朝廷に対して比叡山の僧兵たちが自分たちの要求を通すためにたびたび強訴に及んでいたらしいが、この現象に近いのかもしれない。

この学生たちの後ろにはたきつける人たちがいると思うのだが、なかなか語ってくれないように感じる。

高橋も「安保に反対なら中国に抗議しろよと言われる」という意味のことを語っているが、これに対しての反論も特にせずにスルーしていて、作家ならもう少し言葉を尽くしてほしいと思う。
さすがに「日本政府に抗議しても特に何もされないけど、中国に抗議したらどのような圧力を受けるか分からないのでしたくない」とか「中国を刺激しなければ平和は達成されるはず」とか「日本政府に抗議するのがマスコミに受けそうだから」などとは言えないだろうが・・・

もしかしたら興味深いことを言ったり考えたりしているのかもしれないとちょっとだけ考えていたが、それもなかったようなのは残念である。




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