『地形から読み解く日本の歴史』:雨読夜話

ここでは、「『地形から読み解く日本の歴史』」 に関する記事を紹介しています。
地形から読み解く日本の歴史 (宝島SUGOI文庫)
地形から読み解く日本の歴史 (宝島SUGOI文庫)
歴史地形研究会 (著), 竹村 公太郎 (監修)
宝島社 2014-11-07

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元建設官僚の竹村公太郎と歴史地形研究会による、地形が日本の歴史に及ぼした影響を考察している作品。

冒頭では博物学者・作家の荒俣宏と竹村氏の対談が収録されていて、竹村氏の過去の著作で信長の比叡山焼き打ちについての考察について連絡があり、怒られるかと思ったら感謝されたという話が面白い。

これまでに読んだ竹村作品と重なるところもあるが、初めて知る話もけっこう出てくる。

例えば元寇について、日本の鎌倉幕府が元の海軍を撃退した事情や、ベトナムの陳将軍が杭を打ち込んだ浅瀬に元の軍船を誘い込んで打ち破った話は知っていたが、樺太に住むアイヌ人もまた、沿海州のギリヤーク族を従えた元軍に勝利していた話は知らなかったので少し驚いた。

また、川中島の合戦で上杉軍は妻女山に陣取ったとされていたが、地形からすると武田軍の城砦に囲まれている上に大軍が展開できるほどの大きさもないことから、実際にはその北西にある若槻山という山に陣取っていたのではないかという説も初見だった。

他にも駿府(静岡市)や鎌倉、大坂などが防御に優れた地形だということが書かれていたが、今川氏や北条氏(得宗家)、豊臣氏などのように滅ぼされる時は訪れているわけで、地の利があっても天の時や人の和が失われているとどうしようもないのだろうと感じた。

竹村氏が語る地形と歴史の関連する話が面白く、本書もかなり早く読むことができたと思う。





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