『AIIB:「アジアインフラ投資銀行」の凄惨な末路-中国の野望はかくて潰える』:雨読夜話

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「アジアインフラ投資銀行」の凄惨な末路
「アジアインフラ投資銀行」の凄惨な末路
宮崎 正弘
PHP研究所 2015-05-26

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中国ウォッチャーによる、中国が設立をしているAIIB(アジアインフラ投資銀行)はうまくいかずに破綻するであろうことを解説している作品。

まず、AIIBはあくまで銀行というよりも中国による政治機関というのが本質であり、日本はともかくとして英国をはじめとした欧州各国やアジアの各国もそれを分かっていてそれぞれの思惑から参加を表明したことを語っている。

また、優良とされるメガバンクでも一定の確率で不良債権は抱え込んでしまうものなのに、銀行業務の本質が分かっていない中国が運営することは、3年で破綻した東京都の「新銀行東京」と似た経緯をたどるのではないかとしている。

中国は多額の外貨を保有しているということになっているがこれも怪しく、実際には共産党幹部や富裕層による不正な持ち出し、人民元の為替レートへの介入、無理な海外投資への投入などによって底を尽き、外貨の借り入れが増えているともいう。

こうした中で「バスに乗り遅れるな」とばかりにAIIB参加をあおったマスコミや著名人たちの不見識あるいは反日姿勢を厳しく批判している。
以前日曜日に観たNHKの番組でも、エコノミストか何かを称する爺さんがAIIBについて前のめりに「これは日本にとってかなりのビジネスチャンスです!!」みたいにまくしたて、ガバナンスに問題がある話になると渋い表情で黙り込んでいたのを思い出す。

他にも背景となるアメリカの影響力低下への危惧、中国の無分別な投資や傲慢な姿勢が世界の色々な国から嫌われてきていること、アメリカでヘンリー・キッシンジャーのような親中派の親玉のような人物までが中国を見放し始めていることなど、中国を取り巻く情勢が緊迫の度を増していることが語られている。

日本については反日マスコミの頑張り(?)にもめげずに安倍政権による「地球儀を俯瞰した外交」によって中国への反撃が徐々に成功しつつあるとして、ポーランドの例を挙げて戦争に敗れても毅然とした対応を行っていくことが必要だと主張している。

本書が書かれてから半年以上が経過していて、AIIBについての報道はかなりトーンダウンしているように見えることから考えると、本書の内容はきちんとポイントを抑えていたのだろうと感じる。

規模が大きくて統制のとりづらい国であるだけに、擦り寄ってくるのも気持ち悪いが、強硬な態度を押し出してくるのもうっとおしい。
どちらかと言えば後者の方が、分かりやすく余裕がない状態ということなのだろう。

先日著者の『日本に惨敗し ついに終わる中国と韓国』を読んで印象に残ったので本書も読んでみたが、これもまた重要なことが多く書かれていて読みごたえがあった。





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