『日本地図から歴史を読む方法〈2〉―なぜ、そこが“事件の舞台”になったのか…意外な日本史が見えてくる』:雨読夜話

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日本地図から歴史を読む方法〈2〉―なぜ、そこが“事件の舞台”になったのか…意外な日本史が見えてくる (KAWADE夢新書)
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武光 誠
河出書房新社 2000-07

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武光誠による『日本地図から歴史を読む方法』の続編。
前作が面白かったので本作も読んでみた。

本作では戦争だけでなく、交易や開拓、遷都といった政治上・経済上・軍事上などの事件の背景となった地理的な背景から歴史を語っている。

例えば京都は東が瀬田川、南が宇治川、西が山崎の隘路あたりが防衛ラインとなっているが、ほとんどの場合は攻撃側が勝利していることが書かれていて、いかに守りにくい地形だったかが分かってくる。
南北朝時代に何度も京都を奪ったり奪われたりが繰り返されていたのもそうした事情によるものなのだろうと思う。

また、信長が安土城を築いた琵琶湖の東にある安土という地はその後さびれてしまったが、これは信長の時代は琵琶湖を中心に西の大溝城、南の坂本城、北の長浜城とセットで運用されていたことが書かれていて、竹村公太郎の『地形から読み解く日本の歴史』の話と共通している。

古代の遣唐使における航路の話も触れていて、難破することが多かった理由としては新羅との関係悪化による北路から南路あるいは南島路へのルート変更だけでなく、当時の技術に比べてサイズの大きな船を使用していたことや、天候が良くなくても出帆を強行しているなど、人災による部分も大きいと知って少し驚いた。
おそらく小型の船を多数連ねていく形であれば難破のリスクが減っていたはずなので、何となく残念な気になる。

他にも、江戸時代の東回り・西回り航路の開拓による経済発展、伊能忠敬の日本地図作成、間宮林蔵の樺太から沿海州への探検、平将門や藤原純友の反乱、天智天皇による近江京遷都、元寇など、教科書の文章では伝わりづらい部分が地図とともに分かりやすく解説されている。

教科書などによる通説で漏れてしまいがちな事柄が書かれていて、興味深く読むことができた。





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