『ラオスにいったい何があるというんですか? 紀行文集』:雨読夜話

ここでは、「『ラオスにいったい何があるというんですか? 紀行文集』」 に関する記事を紹介しています。
ラオスにいったい何があるというんですか? 紀行文集
ラオスにいったい何があるというんですか? 紀行文集
村上 春樹
文藝春秋 2015-11-21

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

関連商品
村上春樹 雑文集 (新潮文庫)
職業としての小説家 (Switch library)
使いみちのない風景 (中公文庫)
MONKEY Vol.7 ◆ 古典復活
色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 (文春文庫)


村上春樹による紀行文集で、JALの機内誌『AGORA』を中心に複数の雑誌に掲載されたものを元に構成されている。

表題にあるラオスの他、アメリカのボストン近郊やギリシアのいくつかの島、イタリアのように著者が以前住んで代表作となる小説を執筆していた場所、きっかけがあって初めて行ったアイスランドやフィンランド、それから著者が属する「東京するめクラブ」の番外編のような感じで熊本への旅行も収録されている。

時期としては1990年代前半から近年にかけてとかなりばらついていて、これは著者がこの時期はあまり紀行文を書かないようにしていて、作品が溜まるのに時間がかかったためという。

ボストン近郊の話では以前読んだ著作の中にアメリカに住んでいた頃のことが書かれていたのを思い出し、少しだけ残っていた記憶と対照しながら読んでいった。
その頃からすると現在は日本人野球選手のメジャーリーグ進出によってボストン・レッドソックスのことを知っているので、そのホームスタジアムがかなりくせのある球場ということが分かったのが興味深い。

他にもラオスではホテルで食べておいしかった魚を魚市場で見てショックを受けたり、ラオスの有り余る時間の中で多くのことを考察してみたり、かつて住んでいたギリシアの住宅にその面影を見出せずに戸惑ったりと、著者特有のぼそぼそと語るような感じの文体で書かれており、他のエッセイや紀行文とも共通する感じを楽しむことができた。





にほんブログ村 本ブログへ
スポンサーサイト

関連タグ : 村上春樹,

この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック