『最強のリーダー育成書 君主論』:雨読夜話

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最強のリーダー育成書 君主論
最強のリーダー育成書 君主論
鈴木博毅
KADOKAWA 2015-10-31

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マキャベリの『君主論』を現代におけるビジネスの局面でどのように利用できるかを解説している作品。
著者の職業はコンサルタントで、戦争が頻発していた16世紀のイタリア半島の状況から現代に通じるエッセンスを抽出し、リーダーとしてどのように行動すべきかという話につなげている。

例えば、チェーザレ・ボルジアなどが行ったような残虐な行動は、現代だと他人が思ってもまずやらないような一見向こう見ずとも取られかねない行動に読み替えていて、事例としてはソフトバンクの孫正義氏が確固とした見通しが立っているとは客観的には言いづらい状況の中で借金をして積極的に投資をしていったことなどを挙げている。

他にも、嫌われたり反発を受けるような思い切った政策は役職に就任して間もない時期に一気にやってしまうのがいいとしているのが最初が肝心という言い方に通じるものがあったり、誰からも支持を受けるような方策は難しいのでバランスを取るのが必要なこと、恨まれた場合は埋め合わせをしても忘れてもらうことはないなど、『君主論』の記述を掘り下げた話が書かれている。

中でも最もインパクトがあったのは、正義には怠惰と傲慢がつきまというという趣旨の言葉である。
これは、正しいことを行おうとしているのだから、何もしなくても多くの人が賛成して協力してくれるはずだと思い込んでしまうことを指している。
反対に悪を行う覚悟がある場合は、どのようにして成功に導くかという知恵をめぐらすということになる。

構成や記述方法にくせがあってひっかかる部分もあったが、『君主論』の厳しさをビジネスの厳しさによく結び付けられていると感じた。
心しておきたい部分が多い作品だと思う。





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