『ほったらかし投資術 インデックス運用実践ガイド』:雨読夜話

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ほったらかし投資術 インデックス運用実践ガイド (朝日新書)
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山崎 元 水瀬ケンイチ
朝日新聞出版 2010-12-10

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楽天証券に所属する経済評論家の山崎元と、インデックス投資ブログ「梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー」を運営するアルファブロガーの水瀬ケンイチによる、インデックスファンドを利用した長期投資について解説している作品。

山崎氏がコスト計算や長期でのパフォーマンスといった理論的なところ、水瀬氏が実際に投資している中でインデックスファンドにいきついた経緯や具体的な方法などを語っている。

インデックスファンドがアクティブファンドに対する利点としては信託報酬の安さ、価格推移の分かりやすさ、長期的に見るとアクティブファンドに運用成績で上回っている場合が多いことなどを挙げていて、このあたりは他の本と共通する。

そして積み立て投資で購入時期を分散することで、「価格が上がったら資産増加を喜び、価格が下がったらしばらくは安く仕入れられることを喜ぶ」と考えられるようになると続けやすいという。

株式の暴落時などに不安になった場合の対策としては、感銘を受けた投資関連の本を読み返すこと、インデックスファンドに組入れられている企業一覧を見て「これだけ大手の企業にとうししている」と再認識すること、アメリカの長期での株式の推移を示したグラフを見ることで世界経済は上がったり下がったりをしつつも上昇傾向にあることを確認することなどを挙げている。

積み立てでインデックスファンドの額が貯まってきたらこれを売却して、その金でさらに信託報酬の安い国内や海外のETF(上場投資信託)を購入するというリレー投資についてお書かれていて、決済のタイムラグに気をつけるべきなど、かなり実践的に書かれている。

本書が書かれた時点でのおすすめのインデックスファンドとETFを紹介しているところがあり、特に国内・海外のETFについて関心を持って読んだ。
(以下の文では本書で出ていない金融商品を多数書いているので注意)

海外ETFでは「バンガード・トータル・ワールド・ストックETF」(VT)は先進国・新興国に分散されているのに信託報酬が税抜で0.1%台と非常に安いのが非常に魅力的だが、海外ETFは特定口座で購入できず一般口座(利益に確定申告が必要)でしか購入できないのが心理的なハードルになっている。

それでは国内ETFで先進国株式に投資するものを見ると少し前に出たインデックスファンドの、「たわらノーロード 先進国株式」(信託報酬が税抜きで0.225%)とさほど信託報酬が違わず、利便性も加味すると「たわら・・・」に負けているので却下したほうがいいようだと感じた。

そして国内ETFで新興国株式に投資するものはどうか?と見ると、こちらは「iシェアーズ エマージング株ETF」(証券コード:1582、信託報酬が税抜で0.25%)というものがあり、インデックスファンドの「野村インデックスファンド・新興国株式」(信託報酬が税抜で0.60%)よりもコストが安いのでこちらは検討に値する。

こうして具体的な話をしているのは、過去積み立てていた時期があって保有したままとなっていた「三井住友・バンガード海外株式ファンド」の信託報酬が税抜で1.244%と、今ではインデックスファンドのくせに割高な部類に入っていて、これをETFあるいはインデックスファンドに乗り換えようかと思っているからである。

「三井住友・バンガード・・・」は先進国と新興国の株式に投資しているので、上記のコスト比較の結果からいくと、先進国部分は「たわらノーロード 先進国株式」、新興国部分は「iシェアーズ エマージング株ETF」にリレー投資しようかという考えに傾きつつある。

山崎氏は日経225やTOPIXのインデックスファンドが株式の組入比率を変更したタイミングなどで不利になる話を『超簡単 お金の運用術』でも本書でもしているが、コストの安さなどに比べると大した問題でもないとしていて、そういうものかと思った。

アクティブファンドも当たりを探す面白さはあると思っているが、現在やろうとしている投資信託の方向と近い内容の作品だったので興味深く読んだ。
特にリレー投資やETFの紹介、不安になったときの対処法などについて熱心に読んだ。




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朝日新聞出版 2015-06-12

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