『なんだ、そうなのか! 経済入門』:雨読夜話

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なんだ、そうなのか! 経済入門
なんだ、そうなのか! 経済入門
塚崎 公義
日本経済新聞出版社 2015-11-19

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元銀行員の大学教授による経済入門。
著者は銀行時代には景気の予測などを行っていたという。

分かりやすくてざっくばらんな語り口で、昨今の経済的な現象や見通しについて語っていく。

例えば、金融緩和で円安になったのに輸出も増えていないし輸入も減っていないのは円高を前提とした仕組みが構築されていてすぐには転換しづらいとしていることや、日本は慢性的に需要不足の国だが人口減少と高齢化によって需給が逆転する可能性があるとしているなど、そうかもしれないと思わせる説得力がある。

特に面白かったのは、景気の予想などで実績がある人は勝ち続けた運の良かった人たちで、予想を外した人は退場したので分かりにくいという話を、パチンコ店で当たっている人をよく見かけるという現象と比較しているところである。

アベノミクスが経済学的にはけっこう不思議な現象だと正直に述べていたり、景気が回復して給与の上がりが遅いことよりも雇用が増えたことを重視すべきとしている話や、弱者保護が必ずしも弱者に役立つとは限らないという話など、興味深い話がいくつも書かれている。

他にも「暴論」と但し書きをつけた上で、日本の財政はギリシャなどとは構造が異なるので楽観的な見通しをしているなど、わりと明るい見方で書いているのもいい。

割と面白かったので、他の著作を読んでみるのもいいかと考えている。





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