『じみへん 仕舞』:雨読夜話

ここでは、「『じみへん 仕舞』」 に関する記事を紹介しています。
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1989年から昨年にかけて25年以上も連載されてきたシュール系ギャグ漫画の最終巻。
著者が還暦を迎えたことで、一切の漫画執筆をやめたようである。

全て見開き2ペー人16コマという構成だが、単行本にしていなかった分がたまっていたのか、『スーパーロボット大戦』シリーズの攻略本くらいの厚さになっている。

著者の趣味である競輪ネタ、エッセイの『もたない男』にも出てきたものを捨てるネタ、お遍路や奥の細道を歩いたネタ、出身地である愛媛のネタなどが多い。

Vのラインがついた全身タイツみたいな格好をしたオッサン顔の正義の味方・ユードーマンというのがしばしば登場して「何だこれは?」と思っていたら、競輪の誘導員(選手が助走する際に風除けとして前を走る人)をモデルにしているとあって納得した。

多様なくだらなさを描いているため、読む人とネタの内容によってはまるものとはまらないものが大きく分かれてきそうである。
よく幸せとは?とか正義とは?とか憎しみとは?といった感じでうだうだ考えているシーンが出てくるあたりは、哲学者の中島義道や土屋賢二の著作を思い出したりもする。

面白かったのは著者が編集者から作品について「小市民の悲哀がにじみ出てていいですよね」と言われて「考えたこともなかった」とショックを受けるところや、一人旅の人で交流を求める派と拒絶派の行動の違い、神様にお願いして人間にしてもらった象やハイエナとの会話などが描かれていたところで、何度か読み返して笑ったりした。

タイトルといい字体といい絵のタッチといい独特の雰囲気が出ていて、楽しめる作品だった。




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