『なぜ投資のプロはサルに負けるのか?― あるいは、お金持ちになれるたったひとつのクールなやり方』:雨読夜話

ここでは、「『なぜ投資のプロはサルに負けるのか?― あるいは、お金持ちになれるたったひとつのクールなやり方』」 に関する記事を紹介しています。
なぜ投資のプロはサルに負けるのか?― あるいは、お金持ちになれるたったひとつのクールなやり方
なぜ投資のプロはサルに負けるのか?― あるいは、お金持ちになれるたったひとつのクールなやり方
藤沢 数希
ダイヤモンド社 2006-12-08

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数学者から投資銀行に転職したキャリアを持つ人物による、投資の世界の仕組みや金融リテラシーの重要性をみもふたもない表現で語っている作品。

まず、金融リテラシーが低かったりこうした方面への関心が低い人はピンはね率が高いギャンブルに資金をつぎ込んだり、ハイリスク・ローリターンのような消費者が損をする金融商品を購入してしまう事例を多く挙げている。

そしてギャンブルでは、客が支払った総額のうち胴元が受け取る割合や当選確率を具体的に明示した上で、いかに割に合わないかを書いているところに説得力がある。
競馬は文化という側面もあるだけまだいいが、宝くじはそれすらもないので救いようがないと表現しているのも面白い。

また、金利や株式会社の成立、リスクとリターンの関係などについても語っていて、報われるリスクと報われないリスク、という表現が印象に残った。

プロの投資家の勝率が必ずしも良くない事例として、LTCM(ロング・ターム・キャピタル・マネジメント)という著名な経済学者や投資家が関わった巨大ヘッジファンドが5年経たずに破綻したことを挙げ、理由として多数のプロの投資家たちが市場のゆがみを突いて利益を上げようとしのぎを削ることによって、市場の勝率がギャンブル並みに近づくという説を紹介している。

理論や計算式なども紹介した上で結論としては、インデックス型の投資信託に分散投資をするのがこの考え方からいくと地味でも利益を上げられる可能性が高いとしていて、なるほどと思う。
ただし仮に大多数の人がこの方法を取った場合は市場のゆがみが是正されなくなってプロの投資家の勝率が上がることになるが、まずそれは投資化心理からいってなさそうだと語っているのも面白い。

投資に関するクールな考え方が興味深く、比較的早く読み進むことができたかと思う。





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