『ありふれた手法』:雨読夜話

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ありふれた手法 (新潮文庫)
ありふれた手法 (新潮文庫)
星 新一
新潮社 1990-11-27

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星新一による後期に書かれた30編のショートショート集。
久しぶりに読み返してみた。

口下手で自己アピールが苦手な料理人がある青年に出会って自分を変えられるか試みる表題作の他、想像力豊かなアトランティスの王が国の終わりを神に告げられてからの行動を描く「レラン王」、著者の『できそこない博物館』で検討されていたアイデアが一部形になったのではないかと思われる「忘れ物」、著者の作品でしばしば見た題材を使用した「サイドビジネス」など、全く古びていないことに改めて感心する。

後期の作品ということで、鋭さよりももやもやした感じを狙ったような作品が多いところは『夜のかくれんぼ』などと共通している。

著者によるあとがきでは、自身がいかにして作品の構想を得ているかや、そうした構想をいかに形にするかという話をしているのも興味深い。
せっかく思いついたアイデアを生かせなくなければ意味がないので、小話を覚えたりストーリーの要約などを行うことで、ストーリーを作るコツを得ることが重要というあたりも作家志望の人にとっては役立つ部分かと思う。

やはり、星作品は深くて面白い。






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