『カイジ「命より重い! 」お金の話』:雨読夜話

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カイジ「命より重い! 」お金の話カイジ「命より重い! 」お金の話

木暮太一
サンマーク出版 2013-04-22

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借金で逆境に陥った主人公がギャンブルで危機を打開する漫画『カイジ』を題材に、借金の恐ろしさや金融的な知識がいかに身を守るかなど、経済学の知識を用いて語っている作品。

著者の名前に見覚えがあると思ったら、以前読んだ『いまこそアダム・スミスの話をしよう~目指すべき幸福と道徳と経済学~』の著者だった。

まず、日本ではお金を稼ぐこと、貯めることへの意識は高い一方で守ること、使うことへの意識が低いことを問題視している。
そこから借金の恐ろしさとして、元本を払っているか利息分だけを払っているのかで大きく異なること、クレジットカードのリボ払いも月々の支払額を低くすることで同じ仕組みになっていて身近に危険が潜んでいることが分かる。

利息と借金は、自分が将来受け取るであろう金から引き去られるものと考えてはどうかとあり、ひとつの考え方だと感じる。

心理的には限界費用遁減の法則によって欲望がエスカレートしていくことや、いったん上がった生活レベルを落とすことは困難なこと、お金を使うほど気が大きくなって少額のお金への意識が薄れること、自己顕示欲や「自分へのごほうび」という考えがもたらす影響など、気をつけたほうがいい話がいくつも出てくる。

こうした欲望の連鎖に対しては、まずは欲望を催すような情報を適度に遮断して心をスリム化させることを説いている。

投資やギャンブルに関しては、期待値や胴元が受け取る手数料の割合を十分に考慮すべきこと、さらに負けたら持ち金以上の支払いが必要となるようなリスクの高いものをやってはいけないことなどが書かれている。
こうしたリスクへの対応として、負ける範囲をコントロールして再挑戦できる余地を残すべきとあり、それはそうだと思う。

他に重要な点として、連帯保証人になってはいけないことが書かれている。
連帯保証人になったら自分自身だけでなく、死んだ場合は家族がそれを相続させられる話や、連帯保証を頼まれて断りづらい場合の対策として家族に相談したかをたずねるべきという話はなるほどと思う。

最後にお金の不安から逃れるには、何があっても働き続けられることが必要とあり、西原理恵子の『この世でいちばん大事な「カネ」の話』からも金よりも仕事が重要と引用している。

『カイジ』のインパクトあるカットの引用と相まって、いつ身近に発生するかもしれない金銭的な問題についてのことが書かれていて、一気に読み進んだ。
前日投稿したロバート・キヨサキの『金持ち父さんの学校では教えてくれないお金の秘密』なんかよりよほど役立つ内容だった。






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