『鬼谷子-100%安全圏から、自分より強い者を言葉で動かす技術』:雨読夜話

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鬼谷子: 100%安全圏から、自分より強い者を言葉で動かす技術
鬼谷子: 100%安全圏から、自分より強い者を言葉で動かす技術
高橋 健太郎
草思社 2016-01-15

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中国の戦国時代に縦横家として「合従連衡」という言葉が今に残るような活躍をした蘇秦や張儀の師に当たる人物の書作とされる『鬼谷子』のエッセンスを解説している作品。

この書物は用いられている用語が分かりづらいことと、ゴリゴリの権謀術数を書いていて道徳的に受け入れられづらいことなどから、例えば『論語』や『孫子』などに比べるとマイナーな扱いだったようである。

この中では陰と陽という言葉がキーワードとして多用されていて、陰で調査や裏工作を行った上でここぞという場面で陽に出てターゲットとなる人物を説得、目的を達したら非難や攻撃を受ける前に陰に素早く戻っていくという形で、謀略を行うことで自身がダメージを受けることを避けることが意図されているのがすごい。

説得をかけようとする人物がどのような性格でどのような志向を持っているかを把握し、そこから実現可能性や攻略方法を測っていくあたりの記述は、ぐっと謀略の本らしくなっていく。

例えば道徳を重んじる人、名誉を求める人、利益への執着が強い人、恐怖で動かされやすい人など、どのような人にも攻略方法があると書かれていて身も蓋もない。

そして、こうした謀略は自分に対して向けられることもあるわけで、自身の心理的な安定を保つことや、危険を察知して避ける方法などにも言及している。

戦乱の時代に大いに活用されたテクニックを書いた書物らしく、えげつなさが強く印象に残った。
人間関係が関わる多くのことに応用が効きそうなことが分かりやすく解説されており、興味深く読むことができた。





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高橋健太郎
朝日新聞出版 2015-05-20

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