『街道をゆく 神田界隈』【用語解説・詳細地図付き】:雨読夜話

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司馬遼太郎『街道をゆく』【用語解説・詳細地図付き】神田界隈
司馬遼太郎『街道をゆく』【用語解説・詳細地図付き】神田界隈
司馬遼太郎
朝日新聞出版 2016-02-19

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司馬遼太郎の代表的な紀行文シリーズにおける神田編。

中世だと平将門ゆかりの神田明神、家康による江戸入府の頃は上水、江戸時代は昌平坂学問所のあった湯島、明治時代は多くの学校、近代以降は古書の町である神保町と、読んでいくと神田界隈は多くのスポットを抱え込んだ地域だということが分かってくる。

明治時代に創設された学校では医学と法学を教える学校についての話が多く、特に明治大学、中央大学、専修大学、法政大学、日本大学と、プロ野球のドラフトでよく目にする私大の多くが元々は法律の専門学校としてスタートしたことは知らなかったので少し驚いた。

古書店街にまつわる話だと、岩波書店の創設者である岩波茂雄をはじめとする古書についの驚くべき目利きが紹介されていて、終戦後に二束三文で売りに出されていた古書を買い取っていったエピソードなどが印象に残る。
この章では敗戦に関連し、反日を叫ぶような言論は戦前に戦争を煽ってきたことの裏返しのような意味のことが書かれていて、自己の過ちを反省もせずに他者にばかり謝罪を求める朝日新聞や毎日新聞が連想された。

神田に墓があるということで、大隈重信の先生から明治政府の顧問格になったとされるフルベッキの話も興味深い。
彼はオランダ出身でアメリカを経て来日したが、一般教養しか学んでいなかった経歴から国籍や専門にとらわれることなく政府にアドバイスができたのが非常に良かったという話が書かれている。
フルベッキは幕末や明治に行われた陰謀論に引っ張り出されることが多いが、まともな話を初めて読んだような気がする。

明治時代についてはあまり詳しくないが、急な国づくりを進めていく上で色々と無理をしなければならなかったエピソードが多く書かれていて、もっと知られてもいいように感じた。

本書でも印象深い話を多く知ることができ、読んで良かったと思う。






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