『織田信長はなぜ「天才」と言われるのか』:雨読夜話

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織田信長はなぜ「天才」と言われるのか (知的生きかた文庫)織田信長はなぜ「天才」と言われるのか (知的生きかた文庫)

武田 鏡村
三笠書房 2011-10-21

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信長のすごさについて、その業績を時系列に並べて1項目あたり数ページに分けて分かりやすく解説している歴史読み物。

冷酷さや天才にありがちな感性で動くようなイメージを持たれることが多い信長だが、実際には勝てそうにない状況だと一気に撤退したり、勝つ勝率が上がる状況になるまで待つことができる辛抱強さ、気さくでノリのいい一面などを紹介している。

中でも、足利義昭や正親町天皇などとの駆け引きについての話が読みごたえがある。
権威を利用できる時は最大限に利用する一方で、例えば役職や領地を受けるような形でその組織に取り込まれないように距離を保ちながら自分の権力を伸ばそうとする過程はなかなかできることではないと感じた。

宗教に対してのスタンスもそうで、特に帰依することはないが政治に利用できる部分は利用している一方で、寺社が政治に介入することに対しては厳しく弾圧している。

全体的には家臣の扱い方以外はミスを繰り返さない印象があったり、「他国に恥ずかしくないよう」という国際感覚があったりと、誤解されやすい部分についてのフォローがなされている。

晩年に重臣の追放など領民や家臣の支持を失う言動がしばしばあったのは、思うように行かない朝廷工作への焦りがあったのではないかと書かれていて、ありえると思う。

内容がテンポ良く書かれていて、興味深く読むことができた。






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