『7人の主君を渡り歩いた男 藤堂高虎という生き方』:雨読夜話

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7人の主君を渡り歩いた男 藤堂高虎という生き方
7人の主君を渡り歩いた男 藤堂高虎という生き方
江宮 隆之
KADOKAWA 2015-12-18

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藤堂高虎


7回主君を変えた戦国大名として知られる藤堂高虎について、その生涯と学ぶポイントを解説している伝記。

若い頃は恵まれた体格を活かした猪武者だった高虎が羽柴秀長をはじめとする多くの人々と出会うことでさまざまな教養やスキルを身につけ、戦乱の世だけでなく太平の世でも活躍するに至った経緯が書かれている。

同時代の人物が「ゴマすり大名」とか「日和見」などと評した史料はないそうで、こうした評価は江戸時代以降に歴史の話を面白くするためにいやな役としてキャラ付けされたという部分が大きいようである。

これが自分あるいは子どもの代に改易となった加藤清正や福島正則などと比較すると、家が続いたかどうかという点で成功と失敗のポイントが分かる気がする。
著者は高虎が手堅く生きてきたと評価していて、ある程度納得する。

以前読んだ『江戸時代の設計者―異能の武将・藤堂高虎』にも書かれていた、領地である伊賀と伊勢は従来上方との交易を重視されていたのを、当時だとデメリットの方が大きいと判断して上方との交易を制限して保護貿易に当たることを行ったり、街道が城下町を通るように整備したことなど、近代的な政策を紹介している。

他には大阪夏の陣で長宗我部盛親軍と激闘を繰り広げて部将を多く失ったが、戦後に長宗我部の残党を雇い入れたことなど、まだまだ知らなかった事績が書かれていた。

高虎が7回主君を変えたといっても、主君の死や隠居などで本人の努力ではどうしようもないケースが2~3回あったわけで、戦国時代の事情を考慮するとそこまで珍しくなかったのかもしれない。
ただ、成功して長生きしたために目立ったのだろうと思う。

高虎についての本はこれまで何冊か読んでいるが、本書もなかなか読みごたえがあった。





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