『ウォール街のランダム・ウォーカー―株式投資の不滅の真理』:雨読夜話

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ウォール街のランダム・ウォーカー〈原著第11版〉 ―株式投資の不滅の真理
ウォール街のランダム・ウォーカー〈原著第11版〉 ―株式投資の不滅の真理
バートン・マルキール (著), 井手 正介 (翻訳)
日本経済新聞出版社 2016-03-10

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1973年に初版が出され、それから40年以上にわたって約5年おきに改版が出されているという、インデックス投資が有利なことを解説している名著のひとつ。

現在の最新版は原著第11版だが、第7版がブックオフに500円ちょっとで販売されていたものを購入した。
経済情勢などによって新たな情報がアップデートされているのだろうが、基本的な内容は変わらないだろうと考えてのものである。

結論から言うと、投資で市場や企業の分析によって平均よりも高いリターンを挙げ続けることは不可能に近いため、コストが安くて購入手数料のかからないインデックスファンドを分散・積み立てで購入し続けることが長期的に勝つ確率が高いというもので、その理由をさまざまな事例やデータを用いて解説している。

まず、株価が心理的な要因もあってバブルとその崩壊を繰り返してきた事例を出し、チャートを用いたテクニカル分析と、企業研究によるファンダメンタル分析の2種類に大別される株価の分析方法の特徴と、それらで長期的に成果を上げ続けることが難しいことを語っている。

投資市場では不当に高く評価されたり安く評価されるような状況はしばしば発生するが、これらの市場の歪みのようなものは見つけて儲ける人が増えればそのうちに修正されるプロセスを書いていて、長期的に市場価格は落ち着くべきところに落ち着いていくという話になっている。

著者は経済学者であるため何度も投資関係者から批判を受けてきたようだが、例えばテクニカル分析によって何度も売買を繰り返す手法は手数料を得る証券会社にとって都合のいい存在なので常に存在し続けているとするなど、かなり辛らつだがユーモアある語り口で書いている。

理論的にはインデックスファンドが有利でもそれに飽き足りない人も多いわけで、そうした人向けへの4つのテクニックを紹介していたりもして、読者の心理を考えた書き方になっていると感じた。

かなり分厚い本となっているが、ユーモアある語り口と事例やデータの用い方が分かりやすいことから、思っていたよりも読みやすかった。
これには著者だけでなく翻訳者の力量も大きく関わっていると思う。

毎回改版が出る度に読むほどではないと思うが、投資の研究をする上で1度は読んでおきたい1冊である。





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