『学校では教えてくれない日本史の授業 悪人英雄論』:雨読夜話

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学校では教えてくれない日本史の授業 悪人英雄論 (PHP文庫)
学校では教えてくれない日本史の授業 悪人英雄論 (PHP文庫)
井沢 元彦
PHP研究所 2015-03-04

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日本史で悪人・英雄と評価が分かれる人物を取り上げ、評価される原因と実際がこうだったのではないかという考察を語っている歴史読み物。

『逆説の日本史』シリーズのような著者の他の作品と重なる内容もあるが、最近の研究成果も反映されているようなので飽きずに読むことができる。

扱われた人物は天智天皇、持統天皇、藤原氏、平将門、源頼朝、後醍醐天皇、足利尊氏、北条早雲など、あくの強いイメージがある人物が多い。

天智天皇系と天武天皇系の皇族間の対立、天武天皇の出自に関する疑惑、南北朝の混乱は後醍醐天皇のわがままと足利尊氏の「いい人ぶり」によって長引き足利義満の悪辣さで終結したという構図など、興味深い話が多い。

歴史の教科書ではいまひとつピンとこなくて本書を読んで納得したのは、源頼義・義家父子による前九年・後三年の役についてである。

頼義・義家が東北での反乱を平定したにも関わらず、源氏が東北の利権を確保して勢力拡大することを嫌った朝廷の策略によって十分な恩賞を与えず、地元の清原氏や奥州藤原氏に利権を与えたところまではまあ知っていた。

これにより義家の子孫である源氏は東北への執着を持つようになり、頼朝の代に奥州藤原氏を滅ぼした話につながっていくという話が分かっていなかったところで、奥州藤原氏が義経をかくまったのはきっかけに過ぎなかったようである。

他にも分かりづらかった奈良時代における政争の数々や、毛利元就が謀略を得意としたのはそれだけ団結することの重要性を認識していたという話など、かなり濃い内容となっている。

比較的久しぶりに著者の本を読んだが、やはり面白い。






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