『仕事に活きる 教養としての「日本論」』:雨読夜話

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仕事に活きる 教養としての「日本論」
仕事に活きる 教養としての「日本論」
榊原英資
アスコム 2014-08-23

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元大蔵省財務官の経済評論家による、教養として知っておきたい日本の良さを語っている作品。

内容としては権威と権力が分離した比較的格差の小さい社会、漢字と仮名交じり文に見られるような「苗代方式」の採用、宗教戦争や大陸から戦争に巻き込まれることが少なかったことによる文明の成熟、民衆の豊かさといった日本の特質を解説している。

全体的に関心の高い分野の話が多く扱われているが、梅棹忠夫や山折哲雄、松岡正剛、内田樹、安田喜憲などの著作を引用して話をしているところは、少し文章が読みづらい。
ネタが面白いだけに文章で引っかかるのは実にもったいない。

これは以前読んだ著者の『アジアは近代資本主義を超える』でも感じていたところで、著者がその分野に自信がなかったり、気持ちがいまひとつ入っていない時にそのような文章になるのかもしれない。

一方で『食がわかれば世界経済がわかる』を出しているように食事に関しての造詣は深いようで、日本の食文化に関する話では地震のエピソードなどを交えて話をしていて、読みやすく面白かった。

他には司馬遼太郎が明治はリアリズムのあるいい時代だったのが昭和に入って異常な時代になったとしていることに対し、著者は日本が異常だったのは明治維新から第二次世界大戦の終戦までであり、明治時代に繰り返された愚行を例に挙げていて、ここは著者の意見に賛成したい。

書かれている内容が興味深かっただけでなく、引用されていてまだ著作を読んだことがない山折哲雄や松岡正剛、内田樹らの作品が気になった。
近いうちに読んでみようかと考えている。





[本書で引用されていた作品の一部]


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