『30の戦いからよむ世界史〈上〉』:雨読夜話

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30の戦いからよむ世界史〈上〉 (日経ビジネス人文庫)
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関 眞興
日本経済新聞出版社 2013-09-03

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先日読んだ『ライバル国からよむ世界史』の著者による、世界史上で節目となった戦いと、その戦いの前後の国際情勢などを解説している歴史読み物の上巻。

数年前から世界史に関する本が売れていて多くの本が出ており、本書もその流れで書かれたものということになるだろうか。

古代にエジプトとヒッタイトが戦い、戦後に世界で初めて国際的な平和条約を結ばれたとされるカディシュの戦い~始まり、ギリシアのポリス連合軍とアケメネス朝ペルシアによるペルシア戦争、ローマとカルタゴのポエニ戦争、戦国時代の中国で秦と趙による長平の戦いなど、前半は比較的予備知識があって区別がつけやすいので興味深く読み進んでいった。

そして後半では、英仏の百年戦争や神聖ローマ帝国を舞台とした宗教戦争である三十年戦争、イタリアを舞台として周辺の強国を巻き込んだイタリア戦争など、ヨーロッパでの戦いは似たような構図に似たような人物名がいくつも出てきて、消化不良気味になってしまった。
これは必ずしも著者の責任ではなく、ヨーロッパ中世の歴史による部分が大きいと思う。

構図としてはヨーロッパの王家が婚姻を繰り返して親戚同士になっていて、どこかの家系が断絶すると強国が屁理屈をつけてでも継承権を主張して戦争になるケース、君主が自分が信じる宗教と異なる宗教を信じる領民を弾圧して他国から介入を受けるケース、ローマ教皇や周辺国が漁夫の利を狙って戦争をこじれさせるケースなどいくつかのパターンがあり、区別をつけるにはこうした概説書ではなく個別の時代の本を読む必要があるのかもしれない。

全体的には興味深く読むことができたが、比較的予備知識がある中国史のところで、ケアレスミスがいくつかあったのはいただけない。
著者が単に中国史を苦手としているのかもしれないが、私が気づいていないだけで他にもあるかもしれず、下巻を読むのは大分先になりそうである。






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