『大東京の地下鉄道99の謎―各駅の地底に眠る戦前の国家機密!』:雨読夜話

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大東京の地下鉄道99の謎―各駅の地底に眠る戦前の国家機密! (二見文庫 (006))
大東京の地下鉄道99の謎―各駅の地底に眠る戦前の国家機密! (二見文庫 (006))
秋庭 俊
二見書房 2007-09

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東京の地下鉄における線路や駅で不合理に思われる箇所から、戦前に秘密裏に造られた地下の施設や路線が再利用されたのではないかと考察している作品。

東京に住んでいた頃によく利用していた有楽町線の東池袋駅や護国寺駅についても書かれていて、確かに護国寺駅に降りてから改札口までのルートが何か変だったと思い出したりした。

独断や妄想に属するような見解が多くて文章が読みにくいのが著者の作品の大きな弱点だが、扱われている事例自体はその場所を知っていれば興味深いだろうと思う。

文中では戦前や戦後に造りかけになっていた施設や路線を再利用したことを「昭和の宿題」を解決したと表現されているのが印象に残る。

戦前の事情とされる背景には陸軍や海軍の他、「地下鉄の父」と呼ばれる早川徳次、早川のライバルで東急の創業者でもある五島慶太、東京市長として関東大震災後の復興に尽力した後藤新平、小田急の創業者である利光鶴松といった人物がしばしば登場する。

例えば、銀座線の始発駅である渋谷駅が東急デパートの地上3階にあるのは五島の豪腕によるものだそうで、実に商魂たくましい。

「戦後なのになぜ隠したままにしているのだ!?」という趣旨のことを随所で述べているが、反社会勢力のアジトに使われたりテロの標的となりうるため、ということもあるのだろう。
著者の経歴を見るとテレビ朝日出身とあり、いかにも言いそうなことだと思ってしまった。

ただまあ、地下鉄の行き先表示の分かりにくさのように、直せる範囲での不合理な部分を直した方がいいとは思う。





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