『ヒトイチ 内部告発 警視庁人事一課監察係』:雨読夜話

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ヒトイチ 内部告発 警視庁人事一課監察係 (講談社文庫)
ヒトイチ 内部告発 警視庁人事一課監察係 (講談社文庫)
濱 嘉之
講談社 2016-05-13

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警視庁人事一課・監察係長の榎本が活躍するシリーズ第3作。
「身代わり出頭」、「公安の裏金」、「内部告発の行方」の3作が収録されている。

「身代わり出頭」では警視庁幹部が所有していて息子の警部補が普段使用している自動車によるひき逃げが発生し、同乗していたと思われる女性が出頭してくる。
その供述があやふやな上に証拠隠滅を図った形跡がいくつも見られるなど不審な点が多く、事態は当初想定されていた以上に深い闇があることが分かってくる。

「公安の裏金」では公安総務課に人格的に問題のある課長が就任したことから、以前の作品でもたびたび榎本と協力してきた公安部の山下が重要な役割を果たしている。
山下は著者の他シリーズの主人公である公安部の青山を彷彿とさせるが、作品を出している出版社が異なるために青山ではなく山下を登場させているのだろう。

「内部告発の行方」ではパワハラがらみの内部告発をきっかけに、所轄だけでなく警務部の担当部署にも影響がある事件が描かれている。

極左や暴力団、反日国家の情報機関などによる警察への工作活動、資質に問題があるキャリアが幹部になってしまう官庁特有の問題など、おそらくモデルとなった事件がいくつもあった上で書かれていると思われ、その重さにたじろぎながらも読み進んでしまう。






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