『不思議の扉 時間がいっぱい』:雨読夜話

ここでは、「『不思議の扉 時間がいっぱい』」 に関する記事を紹介しています。
不思議の扉 時間がいっぱい (角川文庫)
不思議の扉  時間がいっぱい (角川文庫)
大森 望 (編集)
角川書店(角川グループパブリッシング) 2010-03-25

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書評家やアンソロジストをしている大森望による、時間にまつわる事件が発生する短編を集めたSFアンソロジー。
下記の作品が収録されている。
  • 「しゃっくり」 筒井康隆
  • 「戦国バレンタインデー」 大槻ケンヂ
  • 「おもひで女」 牧野修
  • 「エンドレスエイト」 谷川流
  • 「時の渦」 星新一
  • 「めもあある美術館」 大井三重子
  • 「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」 フィツジェラルド

ある時点からある時点までの時間がリピートする作品が「しゃっくり」、「エンドレスエイト」、「時の渦」で、「しゃっくり」では筒井作品らしいパニック度合い、初めて読んだ『涼宮ハルヒの憂鬱』シリーズ作品である「エンドレスエイト」では夏休みにイベントをこなすことにこだわるハルヒとSOS団員たちのかけあい、「時の渦」では奇妙な事態なのに淡々とした会話がなされる星作品っぽさが出ていて、似たシチュエーションでも作風によって大きく異なるものだと感じる。

ミュージシャンのイメージが強い大槻ケンヂの「戦国バレンタインデー」では、女子高生が過去へタイムスリップするが持ち前のバイタリティーを発揮するところは、鯨統一郎の『タイムスリップ森鴎外』に始まるシリーズや、宮本昌孝の『もしかして時代劇』を思い起こさせてくれた。

ブラッド・ピット主演の映画になった「ベンジャミン・バトン」は映画は観ていないのでどのような感じなのか分からないが、単純に短編として読むとフィッツジェラルドがSF作家ではないためか、描写などにつっこみどころというか弱いところがあるように感じた。
単純に好き嫌いの問題なのかもしれない。

どの作品もテンポが良くて読みやすく、一気に読み進むことができた。
時間SFの面白さを再認識したので、他にも読んでみようかという意欲がわいてきた。






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