『黒田官兵衛と軍師たちの「意外」な真実』:雨読夜話

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黒田官兵衛と軍師たちの「意外」な真実 (だいわ文庫)黒田官兵衛と軍師たちの「意外」な真実 (だいわ文庫)

熊谷 充晃
大和書房 2014-03-12

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黒田官兵衛(如水・孝高)については「天下を狙っていた」などの俗説がいくつもあるが、これに対して各種史料から実像はこうだったのではないかと考察している歴史読み物。

よく知られるエピソードとして本能寺の変を知った秀吉に天下取りのチャンスだとささやいたとされるものがあるが、この手の密談は普通口外されるものではないとされる一方で、官兵衛がこのように口を滑らせそうなイメージを同時代人に持たれていたのではないかという考察にはなるほどと思った。
さらに小早川隆景にもそうした性向を見抜かれていて、思いついた後に口に出す前に少し考えた方がいいと助言をされた話につながっている。

多くの主君から猜疑心を持たれることが多かったが実際は忠実だったことや、かえって主君から約束を反故にされたり裏切られた話の方が多かったりと、切れ者のイメージで損したこともあったようである。

そして「軍師」というイメージが強いが他にも大名や領主、キリシタンとしての面も多く書かれている。
「神仏や主君には謝れば許される可能性があるが、家臣や領民はそうはいかない」という考えや、家臣がミスをした場合の叱り方や家臣への褒美を有料にした意図、現場主義だったことなど、歴史小説であまり扱われないエピソードが扱われているのが面白い。

1項目当たり4ページで構成されていて、気軽に読み進めることができた。






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