『世界はこう激変する-長谷川慶太郎の大局を読む』:雨読夜話

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世界はこう激変する
世界はこう激変する長谷川 慶太郎
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長谷川慶太郎による、今年から来年にかけての世界や日本の情勢を分析している作品。

大きな流れとしてはアメリカのシェールオイル増産などによる逆オイルショックがあり、これによってロシアや中東などの産油国が打撃を受けたり、ISの活動やサウジアラビアとイランの関係悪化などの材料が出ているにも関わらず石油価格が上昇しない現象につなげている。

中国では昨年夏に発生した天津での爆発事故がいまだに尾を引いていることが書かれている。
これはテロによる可能性があり、有毒ガスによって人が住めなくなったことによって華北の物流に打撃があったとのことで、あまり報道されていない部分なので参考になる。

中東ではISがしぶとく活動を続けている背景には、アメリカがイラク占領後、サダム・フセインにつながるバース党の行政官や警官を追放したため、イラク政府からISへ人材が流出したことがあると書かれていて説得力がある。

ロシアではクリミア半島の併合などで欧米から経済制裁を受けているのに加えて、戦闘機撃墜事件によってトルコとも関係が悪化し、さらに食料が高騰した上に海外旅行先が制限されたことで国民の不満がたまってきているという。

そして日本ではアベノミクスの第2弾について書かれていて、マスコミが報じたがらない税収が増えて国債の発行額が減ったことが書かれている。
安倍政権は本来は連合などの労働組合の仕事である賃上げでも実績をあげたため、連合が民主党(現在は民進党)への支援にも身が入らないだろうとあり、今年の参議院選挙や東京都知事選でもそれは裏付けられたと思う。

人手不足が進行していることで、ワタミのようにブラック企業とされた企業は客だけでなく働き手も失うことが書かれていて、また世の中のターンが変わってきていることを感じる。

付録にはQ&A形式で日本企業や業界の見通しについて、投資家の観点から語っている。
さすがに三菱自動車の件は予見できなかったようだが、それなりに納得できそうなデータを元に語っている。

著者らしい歯切れのいい文章で、本書も興味深く読み進めることができた。





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