『敗者のゲーム-なぜ資産運用に勝てないのか』:雨読夜話

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アクティブ投資で市場に勝ち続けることは至難の業だということを語る、『ウォール街のランダム・ウォーカー』とともに投資の名著として知られている作品。

現在の投資市場では、市場の歪みを突くことで利益を上げようとするプロの投資家が多数を占めるようになったため、すぐに市場の歪みが是正されてしまうためにアクティブ投資で勝つことはできても、勝ち続けることは不可能に近いということをデータを用いて語っている。

株式投資でのリスクには市場全体のリスク、グループのリスク、個別銘柄のリスクの3種類があり、1番目はリターンを上げるために避けることができないのに対し、後の2つは必ずしもリスクを取ってもリターンを上げられるとは限らず回避することができるという。

それがインデックスファンドを利用することであり、ウォーレン・バフェットも個人投資家にはインデックスファンドを勧める旨の発言をしているという。

そして株式投資は長期的にリターンを上げるのには適していることをグラフを用いて解説していて、市場の変化によって感情に振り回されて失敗してしまわないためにしっかりした投資方針を立てることが必要だという話になっている。

株式投資では短期では大きく損失を出すこともあるが、長期投資であり一時的に多額の出費をするのでなければ株式への投資比率を増やすことがリターンを上げることにつながるとしていて、年金を運用する団体のように定期的に入金がある状態なのに現金や債券の比率は意味が分からないという趣旨のことが書かれている。

日本でも年金を運用する団体が一時的に損失を出したというニュースや、野党が政府を批判する話が出てくるが、長期的に市場平均より下回っているわけでもないのであれば、批判のための批判であってくだらないものだと分かってくる。

現在の日本のようにデフレの状態だとあまりピンとこないが、インフレが資産形成にとって税金や取引にかかる手数料などとともに脅威となっているというくだりも重要だと感じた。

株式投資では長期の中で特に値上がりする時期があり、この時期に投資していたかしていなかったかで結果が大きく変わってくるので、投資が続けられないような致命的な損失を避け、市場に投資し続ける期間を長くすることがポイントのようである。

書かれている内容の中には、日本ではあまりイメージしづらいところ、零細な投資家にとっては応用しづらいことなどもあるが、重要なフレーズが枠で囲んであるので、これらに目を通すだけでも効果がある。

投資の名著として有名な理由がよく分かる内容であり、時々読み返したいと思う。





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