『学校では教えてくれない日本史の授業 謎の真相』:雨読夜話

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学校では教えてくれない日本史の授業 謎の真相 (PHP文庫)
学校では教えてくれない日本史の授業 謎の真相 (PHP文庫)
井沢 元彦
PHP研究所 2016-02-03

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井沢元彦による、日本史における謎や知られざる真相などを紹介している作品。

内容としては柿本人麻呂が正史に出てこない謎、親鸞や道元の教えから教団ができた経緯、山本勘助の実在が否定されていた事情、竹中半兵衛と黒田官兵衛の違い、水戸黄門の講談ができた裏話などで、刺激的な話がいくつも扱われている。

まず、柿本人麻呂は歌人として知っていたがその実態には不明な点が多く、江戸時代の賀茂真淵が唱えた説からあまり研究が進んでいなかったらしい。
これに対して哲学者の梅原猛が画期的な新説を出したところ、益田勝実などの国文学者たちからは非論理的な反論がなされたようで、学界の権威が自由な議論を邪魔するといういやな風潮が語られている。

親鸞と道元のところでは親鸞には覚如、道元には瑩山(けいざん)という弟子がイエスにとってのパウロのような人物だったようで、浄土真宗では血縁による権威付け、曹洞宗では民間信仰を取り入れたことによって大衆受けするようになったことが書かれている。

武田信玄が信長と家康の領土へ侵攻したルートは信濃から遠江に南下するもので、信長が支配する東美濃へ直接攻めなかった理由が書かれていてなるほどと思った。
死が近いことを知ったために西への行軍を急いだように書かれているが、死が近いのならば家康にとどめを刺すという選択にならなかったのはなぜなのだろうと疑問に感じた。

他にも山本勘助が肥前松浦藩で書かれた『武功夜話』で貶められた書かれ方になっているのは勘助を持ち上げる甲州流ではなく山鹿流軍学を信奉していたためとか、竹中半兵衛が軍師で黒田官兵衛が副将という性格の分け方、水戸黄門の講談成立には政治的敗者だったという現実だけでなく幕末に水戸斉昭の策謀があったことなど、日本史好きの人が食いつくような話題が多く扱われていて、思っていたより早く読み終えた。






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