『カイジ「どん底からはいあがる」生き方の話』:雨読夜話

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カイジ「どん底からはいあがる」生き方の話
カイジ「どん底からはいあがる」生き方の話
木暮太一
サンマーク出版 2014-06-23

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福本伸行の漫画『カイジ』で人生や働き方について語るシリーズの第3作。

現代は学歴や年次で待遇が決まる階級社会から平等社会へ移行してきたことで、納得する言い訳ができないことによる不平等を感じやすくなっているという。

そしてそれを背景として、成功者への妬みと減点主義の2つが、個人が何か行動を起こす上での制約になってしまっていると分析していて、思い当たる部分が多い。

他人に気兼ねして自分のことを後回しにすることもあるが、他人に貢献することと、他人を優先するのは全く別のことだと区別している。
前者は自分が行動して自分も他人も得するプラスサムの形、後者は自分が損して他人が得するマイナスサムということで、もっと自分を大切に生きることを説いている。

誰かのためにと行動したり発言することが必ずしも当人のためになっていないことも多く、おためごかしを厳しく戒めている。
中でも「かわいそう」という言葉は他人を労わっているようで実は自分が優位にあることを誇示しているわけで、差別的な言辞だと取れるという趣旨のことを語っているくだりでは、この言葉を言ったり言われたりするのが好きではない理由が分かった気がする。

本書では書かれていないが、たまに自分のことを「かわいそう」と語って同情や何らかの利得を要求する人がいて、性格が悪いのか表現力が足りないのか頭が悪いのか、どれにしてもこの手の言葉を聞くのは嫌な気持ちになる。

自分に関係ないのに「俺にも言わせろ」症候群によるネットなどのクレームで行動を自粛したケースについては厳しい見方をしていて、この手の言論にかまってはいけないともしている。

周囲への気兼ねや不安などをほどほどにし、積極的な行動を後押ししてくれる上で、かなり有用な1冊だと思う。

さすがに読むのが3冊目なので影響を受ける程度は下がるが、多くの人が何となく感じていると思われる本質的な部分を分かりやすく説明する著者の表現力は本書でも発揮され、想定よりもかなり早く読み終えることができた。






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