『ローマの名言一日一言』:雨読夜話

ここでは、「『ローマの名言一日一言』」 に関する記事を紹介しています。
ローマの名言一日一言 (致知一日一言シリーズ)
ローマの名言一日一言 (致知一日一言シリーズ)
渡部 昇一
致知出版社 2008-09-29

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古代ローマ帝国時代にさまざまな人物が語った名言を、1日に1つずつという構成で紹介・解説している作品。
中国や日本の名言に関する本は何冊か読んできたが、古代ローマのものは読んだ記憶がないので読んでみた。

人生、人間関係、金銭、運命、地位、政治、法律など、遠い昔に語られたものではあるが、驚くほど現在でも通用する言葉が多い。

よく知られていることわざと同じ趣旨の言葉も多く収録されていて、元ネタが本書に収録されている言葉なのか、それとも中国や日本、欧米など別の地域で語られた言葉とたまたま似ていたものなのかは分かりにくいが、時代や地域を問わず共通する認識というものがあるのだろう。

中庸の美徳を説く言葉もしばしば見受けられ、『論語』など儒教の言葉と共通しているところも興味深いし、キリスト教に染まる前はこのような考え方がなされていたのかとも想像してみたりした。

本書の中では、「忍耐は禍の防波堤」とか「これらの苦痛を想い出す時はいつかきっと楽しみとなるであろう」、「我々の生きている間、生きよ」のように、つらいことがあっても自暴自棄になったりせずに事態が好転することを信じて努力を続けることが重要という意味の言葉が特に印象深い。

また、他人の評価は急いでしてはいけないこと、何かを与えたり親切にすることは相手を見て行うべきことなど、経験に裏打ちされたと思われる言葉が多い。

ただ、この手の本でしばしば見られる、著者が解説で余計なことを語りすぎるという弊害は本書でも見受けられるのは少々残念に感じる。
特に、小林秀雄とか戸塚ヨットスクールの話をされても現在ではあまり伝わらないと思う。

それはそれとして、あまり目にした事のない言葉が多く収録されていたのはなかなか良かった。
他に類書を探して読んでみようかとも考えている






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