『ブラタモリ 3 函館 川越 奈良 仙台』:雨読夜話

ここでは、「『ブラタモリ 3 函館 川越 奈良 仙台』」 に関する記事を紹介しています。
ブラタモリ 3 函館 川越 奈良 仙台
ブラタモリ 3 函館 川越 奈良 仙台
NHK「ブラタモリ」制作班
KADOKAWA 2016-10-14

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NHKで放送されている教養バラエティ番組「ブラタモリ」を書籍化した作品の第3巻。
函館、川越、奈良、仙台を訪れた回を扱っている。

函館では青函トンネルの規模、青函連絡船に貨物列車を積み込むためのレール、海底火山によって函館山ができてその後陸続きになった経緯、要塞を建設するに当たって函館山を削り取ったことで見晴らしのいい山になった話などが紹介されている。

川越では江戸時代に川を蛇行させて水量を増やすことで舟運で栄えた話や、火事への備えとして「蔵造り」と称される町並みが「小江戸」と呼ばれるようになったことなどが印象に残る。

奈良では興福寺が平城京の東側の台地上に造られたり、春日大社がご神体である山をできるだけ整地せずに段差を残して建てられているなど、段差好きのタモリが喜ぶような話が出てくる。
奈良の大仏が何度も修復されたことで、何層にも修復の跡があることを解説されているのも興味深い。

そして最後に扱われている仙台が、後編を実際にTVで観たこともあって最も面白かった。

本書では伊達政宗を地形マニアと評し、以下のような業績を紹介している。
  • 海沿いの平地が洪水に襲われることを見越し、河岸段丘の上に仙台の街を建設した
  • 四ツ谷用水を通して飲料水の確保だけでなく、湿地帯を通して排水させたり、地下水が貯まったことで現在の仙台の市街地でも井戸水が利用できるようにした
  • 経済政策として家臣たちの屋敷に実のなる木、材木や燃料になる木を多く植えさせたことで、「杜の都」と呼ばれる美しい景観を形成した
四ツ谷用水では青葉山へ水を通すために高低差の条件が厳しい中で水道橋や暗渠を利用して建設したところは、第1巻の金沢編に出てきた辰巳用水と重なってくる。
その設計者には、小学生の頃に読んだ伊達政宗の伝記に登場した川村孫兵衛の名前が出てきたのでテンションが上がった。

また、本拠の青葉山城(仙台城)だけでなく、政宗が隠居後の屋敷として幕府から許可を得て建設した若林城(名目は屋敷だが規模はどう見ても城)の前方に第2の市街地とも言える城下町を造っていた話も面白かった。
この場所は現在刑務所として利用されていて、特別に許可を得て取材していたのにはNHKの力を感じた。

読むのが3冊目となったこともあり、このシリーズの楽しみ方が分かってきたのか、以前よりもさらに早く読み終えることができたように思う。
さらに続編が出ているので、続けて読んでいく。






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