『信じていいのか銀行員 マネー運用本当の常識』:雨読夜話

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信じていいのか銀行員 マネー運用本当の常識 (講談社現代新書)
信じていいのか銀行員  マネー運用本当の常識 (講談社現代新書)
山崎 元
講談社 2015-12-17

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社会的に信用がありそうなイメージがある銀行員に資産運用の相談をすると、高い手数料を取ったり過大なリスクのある金融商品を購入させられる危険があることと、そうならないための考え方を解説している作品。

毎月分配型の投資信託、バランス型ファンド、ラップ口座、リスク限定型投資信託、仕組み債などは手数料が高いことが多く、客をカモにする金融商品の代表格だということが分かってくる。

そして中盤では、他の金融商品や投資方法についての誤解されがちなことに関しても、さまざまなことが書かれている。
例えば債券の投資信託の期待リターンがいまいちなので個人向け国債の方がましということや、投資(株式や債券)と投機(FXやコモディティ)の違い、高金利の通貨は下落リスクと引き換えなのでお得でもなんでもないこと、長期投資だからリスクが低減されるわけでもないことなどで、何となくのイメージと異なるので気をつけたい。

しかも今年読んだバートン・マルキール著『ウォール街のランダム・ウォーカー』に書かれている一部の記述は誤っている上に金融機関などに悪用されていると指摘しており、大いに参考にしていた本だったので驚いた。

そして本文の大半で「これをしてはいけない」的な書き方となっていてつまらないと感じられたかもしれないからと、終盤ではどのような資産運用がいいかを語っている。

内容としてはいつでも使えるようにする資産は普通預金、すぐに使わなくても減らしたくない資産はMRF、MMF、個人向け国債など、リスクを取って増やすことを狙う資産は国内:海外で50:50の割合でインデックスファンドあるいはETFを利用することを勧めている。
具体的には国内ではTOPIXに連動するETF、海外ではMSCIコクサイインデックスに連動したインデックスファンドのうち、信託報酬が安いものがいいという。

海外部分ではEUや新興国を捨ててアメリカだけでいいと割り切れば、アメリカの代表的な株式指数であるS&P500に連動するETF(信託報酬が安いものだと0.09%程度)に置き換えてもいいかもしれない。

銀行員に関する自分の経験としては、少し前に利用している銀行から電話がかかってきて、要件は普通預金が貯まっているけど利子があまりつかないので、来てもらって相談に乗ってあげようか・・・というものだった。
(あれくらいの預金額で電話をしてくるな)
これはコストの高い投資信託を売りつけられると思い、忙しくてそんな暇はないと断った。

他にも職場の労働組合を通して労働金庫から面談の打診があり、しぶしぶ行ってみると年金の財形貯蓄を勧められた。
それに対して確定拠出年金との兼ね合いがあるから・・・と答えると明らかに嫌そうな表情をされ、組み合わせで何とか・・・と苦しいことを言われたが、検討しますの一言でスルーした。
(確定拠出年金の中で分散ができるので、そんなものはいらない)

私のところにも営業をかけてくるくらいだから、日銀のマイナス金利政策その他によって各金融機関は厳しい状況にあるのだろう。
だからといって、それに応じて不利な金融商品を購入させられるわけにはいかない。

金融機関の手口と、資産運用に関する考え方が幅広くかつ率直に書かれていて、大いに参考になった。
ポートフォリオの見直しのきっかけにもなり、一部の手直しを考えている。






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