『名将の法則―戦国十二武将の決断と人生』:雨読夜話

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名将の法則―戦国十二武将の決断と人生 (新潮文庫)
名将の法則―戦国十二武将の決断と人生 (新潮文庫)
安部 龍太郎
新潮社 2011-09-28

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安部龍太郎による、戦国武将12人について語っている作品。
扱われているのは、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康、武田信玄、上杉謙信、毛利元就、三好長慶、細川藤孝、藤堂高虎、伊達政宗、前田利家、島津義弘となっていて、北条氏や黒田官兵衛などを入れずに三好長慶や細川藤孝を入れているあたりが特徴的である。

背景としての戦国時代に、新兵器として普及した鉄砲の使用に不可欠な火薬の原料で、国内で産出しない硝石をどのように入手するかという貿易の話、生産が増えたことによる水運を利用した交易がもたらした影響、スペインやポルトガルによる宣教師を伴った進出によるグローバル化などにも触れていて、それぞれの戦国大名の話と密接に関連してくる。

戦ってきた13代将軍・足利義輝を追い詰めた際に体制のビジョンがないことによる三好長慶の苦悩、風見鶏的なイメージを持たれることがある細川藤孝が実はキングメーカーとして歴史を動かしていたのではないかという推察、狸おやじとされがちな家康の意外なほどの仏教的な情け深さなど、他の作家の小説などではあまり描かれることのない戦国武将の一面が書かれていて興味深い。

著者の小説は少しご無沙汰しているので、そのうちにまた読んでみようと思う。






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