『日本の文化 本当は何がすごいのか』:雨読夜話

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日本の文化 本当は何がすごいのか
日本の文化 本当は何がすごいのか
田中 英道
扶桑社 2013-03-23

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日本の文化について、何となく思っていても言葉で伝えづらいところ、あまり知られていないところなどを解説している作品。

まず、日本では日本神話にもあるように神よりも自然(あめつち)を上に置くという考え方があり、これが皇居や明治神宮に見られるような森林を大事にする行動につながってくる。
その中には富士山の信仰もあり、それが表現された葛飾北斎の「富嶽三十六景」のような浮世絵が19世紀においてモネやゴッホ、エッフェル塔といったヨーロッパ芸術に与えた影響についても語っている。

人が死んだら神になるという御霊信仰も挙げていて、これが神道や皇室を尊敬することにもつながっている。
これが、元々は輪廻転生という教えのはずだった仏教なのに人が死んだら成仏するという教えに変質したり、法相宗の「阿頼耶識」という人間の心理や意識を重視した教えが日本人に合うので受け入れられたり、「マリア観音」のような受け入れを拒否したキリスト教が浸透しないことを例に上げている。

そして、和や譲り合いの精神についても書かれている。
出雲の荒神谷遺跡に大量の胴剣が整然と並べられた状態で出土したことについて、話し合いがついた証として武器を持ち寄って収めたのではないかと書かれていて、国譲り神話や古代に大規模な戦乱の跡があまりないことなどと話をつなげている。
『古事記』や『日本書紀』の記述を虚構扱いする一方で中国の『魏志倭人伝』の記述ばかりを重視するのはおかしいとも書いていて、これはその通りだと思う。

予備知識が少なくてちょっとピンとこないところもあったが、納得しやすい話が多くて興味深く読むことができた。
『世界史の中の日本 本当は何がすごいのか』、本書に続いて、著者の他の作品も読んでみようと思う。






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