『ブラタモリ 5 札幌 小樽 日光 熱海 小田原』:雨読夜話

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ブラタモリ 5 札幌 小樽 日光 熱海 小田原
ブラタモリ 5 札幌 小樽 日光 熱海 小田原
NHK「ブラタモリ」制作班
KADOKAWA 2016-12-16

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NHKで放送されている教養バラエティ番組「ブラタモリ」を書籍化した作品の第5巻。
札幌、小樽、日光、熱海、小田原を訪れていて、小樽の回だけはテレビで観ていた。

札幌では2軒しかなかった寒村が150年で200万都市になったことを扱い、元から住むのに適していた扇状地だけでなく、住むのに適さない泥炭地に対し、土管を埋めたり新たな川を開くことで排水して土地を造成していった話が面白い。
竹村公太郎の本ではまっすぐな川を開いたことは知っていたが土管を埋めて排水していたことは知らなかった。

小樽では来るのが初めてだと語るタモリに、30年以上前にタモリが小樽を訪れ「小樽には何もない」と放言した新聞記事を見せられて苦笑いするところが最大のポイントとなっている。
(小樽市民はこの発言に発奮し、観光地化に努力したという)
そして発展する過程で台地を崩して土地を造成したり、急速に衰退したために既存のインフラを壊すこともできなかったことが皮肉にも観光資源になった話が興味深い。

日光では東照宮に見られるさまざまな仕掛けや、外国人から別荘地として愛される地形や気候が火山によって形成された過程、熱海でも火山が温泉などの地形に与えた影響に、家康をはじめとした歴代の徳川将軍から愛された話、昭和はじめに開通した丹那トンネルが水不足も解決した話などが扱われている。

小田原では小田原用水が江戸期の神田用水などに参考にされた可能性や、城下町全体を土居や堀で囲んだ惣構という構造が、小田原城攻めに参加した大名たちに衝撃を与え、江戸城など江戸初期のインフラに大きく影響を与えたのではないかという話が良かった。
敗者として歴史から退場した北条氏側の話は出てくることが少ないので、知らなかったことが多い。

末尾ではブラタモリで使用される地図が、アジア航測と東京地図研究社という2つの会社が提供していて、それぞれの特徴が担当者から語られていて、地図の表現技術が進歩したものだと改めて驚かされる。

本書も楽しく読ませていただいたので、第6巻も続けて読むつもりである。






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