『教養としての「世界史」の読み方』:雨読夜話

ここでは、「『教養としての「世界史」の読み方』」 に関する記事を紹介しています。
教養としての「世界史」の読み方
教養としての「世界史」の読み方
本村 凌二
PHP研究所 2016-12-17

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

関連商品
現代を読み解くための「世界史」講義
大学入試問題で読み解く 「超」世界史・日本史 (文春新書)
名著で読む世界史120
「覇権」で読み解けば世界史がわかる
世界と日本がわかる 最強の世界史 (扶桑社新書)
図解 世界史で学べ! 地政学
お金の流れで探る現代権力史 「世界の今」が驚くほどよくわかる
教科書一冊で解ける東大日本史 (光文社新書)
体系世界史 (体系シリーズ)
考えるということ: 知的創造の方法 (河出文庫)


古代ローマを専門とする歴史学者による、世界史の入門書。
歴史を専門としない人による世界史の本が売れていることに触発されて書いたことが、序盤で語られている。

まず目についたのは「四大文明」、「ローマ五賢帝」、「大航海時代」といった歴史用語は日本で考案されたもので、海外では通用しないということで、少し驚いた。

そして世界史の大きな流れを、文明の発生や大帝国の成立、民族の移動といった事件は一見離れた地域でも近い時期に発生することが語られていく。

文字を伴う文明は乾燥が進んだ地域にある大河のほとりに発生しているとあり、世界で最も古い土器が発見されている日本でも字が生まれなかったのは水に困らない環境だったからと書かれていて、つじつまは合う。
そしてアメリカで文明の発達が緩やかだったのは、馬が絶滅して移動手段に制限があり、その分だけ交流が遅れたためという話も興味深い。

第二次ポエニ戦争(ローマVSカルタゴ)と垓下の戦い(項羽VS劉邦)や、ローマと漢がどちらも3世紀に苦境に陥ったことなど、離れた場所で同じような事象が発生していることを挙げ、法則性を推定している。

他にも、宗教が生まれたパターンとしては文字の普及によってそれまで聞こえていた「神の声」が聞こえなくなったため?という説(いまひとつピンとこない)や、民族移動による影響、現在のテロや紛争が頻発している状態は第三次世界大戦に入っているのでは?という話など、新鮮な話がいくつも書かれている。

著者の趣味が競馬ということから馬のネタがしばしば出ているのも楽しく、興味深く読むことができた。






にほんブログ村 本ブログへ
スポンサーサイト

この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック