『臆病者のための億万長者入門』:雨読夜話

ここでは、「『臆病者のための億万長者入門』」 に関する記事を紹介しています。
臆病者のための億万長者入門 (文春新書)
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橘 玲
文藝春秋 2014-05-20

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以前読んだ『臆病者のための株入門』の著者による、金融商品や不動産投資の勧誘などにまどわされずに資産形成するための手法について語っている作品。

宝くじ、金融商品、保険、不動産などについて、販売者側にミスリードされて不利な商品を買わされてしまいがちな話が多く書かれており、特に前半は少し前に読んだ『金融商品にだまされるな!』に近い内容となっている。

例えば、宝くじにおける期待値のべらぼうな低さについて、金融商品に適用されている但し書きを適用するといかに悲惨な表現になるかを語っているところは、リアルすぎて少し引いてしまう。

中盤には具体的な資産運用の方法が書いてあり、「世界的な株式の暴落時に、世界経済全体に投資するインデックスファンドやETFを購入する」というものだが、タイミングを見計らってさらに下がる恐怖に耐えて購入するのは難しい。
そのため、経済の動向を読む自信がなければ、購入タイミングを分散して購入するのが無難かと思う。

また、円安による購買力の低下というリスクに備えて、一定の割合で外貨、例えばドルを保有しておくことも書かれている。
ただし金利と通貨の価値はトレードの関係にあるので、高金利を狙うという戦略には疑問を呈している。

そして終盤では、不動産市場が一般の人にとってははなはだしく不利な構造になっていて、素人が持ち家の購入やマンション投資などでいい物件を購入することはできないと、かなりシビアなことが書かれている。
株式や為替の市場はオープンなためにプロでも勝てるとは限らない(し、素人も勝てる可能性がある)ことと比較しているので分かりやすい。

不動産会社の社員が賃貸の住宅に住んでいて、持ち家を購入するのはいい物件を回してもらえる地位に出世してからとか、マンション投資で家賃保証というシステムがあるが、この家賃は低く抑えられるとも書かれていて、うまい話なんてないと再認識させられる。

変に夢を持たせるようなことも書かれていなくてかなり辛口だが、それだけに参考になる内容で、あとがきにもあったように遅い思考をすることで変な勧誘にひっかからないように気をつけようと思った。






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