『警視庁FC』:雨読夜話

ここでは、「『警視庁FC』」 に関する記事を紹介しています。
警視庁FC (講談社文庫)
警視庁FC (講談社文庫)
今野 敏
講談社 2014-09-12

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警視庁にFC(フィルム・コミッション)という、テレビや映画の撮影の便宜を図る部署が創設され、そこに配属された警察官がトラブルに巻き込まれるという警察小説。

警視庁の地域部総務課(交番の管理)に所属する楠木(くすき)はある日特命として警視庁FCへの兼務を命じられ、室長の長門や組対四課(マル暴)から来た山岡らとともに仕事をしていくことになる。
この楠木は警察官というよりも公務員としての意識が強く、平穏無事をひたすらに願うキャラクターとなっている。

何度か出動があった後、大物の映画監督と女優の組み合わせによる話題作の映画撮影の現場を担当することになったが、ここで殺害事件が発生する。
それなのに撮影を続行していたり、楠木から見て雰囲気があまりピリピリしていないように感じられるなどの違和感があるのだが、長門らの説明により釈然としないながらも仕事を続けていく。

本来であれば捜査本部の捜査員に引き継ぐべきところだが、楠木は山岡とともにFCの仕事に加えて捜査もさせられることとなり、独り言でのぼやきを連発する。

ひたすら余計な仕事をしたくないはずなのに、長門や山岡からは捜査がしたいと意気込んでいるかのように誤解されるシーンが出てきて、心の中でツッコミを入れているのが面白い。

楠木のキャラクターはこれも著者の作品である『マル暴甘糟』の主人公である甘糟に通じるものがあり、著者はお笑い路線での警察小説ではこのタイプが書きやすいのかもしれないと思った。

気軽に楽しく読める警察小説で、しばしば笑いながら読んだ。
あと1冊か2冊くらい続編が出てくれないかとも期待している。





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