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『立ち上がれ日本人』:雨読夜話

ここでは、「『立ち上がれ日本人』」 に関する記事を紹介しています。
立ち上がれ日本人 (新潮新書)
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Mahathir Bin Mohamad(著)、 加藤 暁子(訳)
新潮社 2003-12

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昨年まで首相としてマレーシアを繁栄に導いてきた政治家であるマハティールが、元気のない日本人に贈った励ましの本。

彼は学生時代に宗主国のイギリス人教師に頭を下げず、与党のUMNO(統一マレー国民戦線)入党後にも党首のラーマン初代首相の批判を強烈に行って一時党を除名された過去のある、正しいと信じたことは絶対に曲げない信念の政治家である。
首相就任後は日本を見習えという”ルック・イースト”政策を提唱して外資を積極的に導入して経済成長を成し遂げてきた。

97年のアジア通貨危機で経済に壊滅的な打撃を受けたが、マハティールは為替の投機を防ぐためにIMFの政策を拒否して固定相場制を導入した。
これはクリントン政権のアメリカを始めとして国際的に非難を受け副首相のアンワルと対立、結果として解任することとなったが、結果として被害を抑えることができた。

この人の信念としては、自由や人権は尊重するものの、それらは前提として経済や政治、治安などが安定して
初めて得られるというものようであり、自由や人権を旗印として独裁的と目される国々に圧迫を加えるアメリカに対して手厳しい批判を行っている。

マハティールは敬虔なイスラム教徒でもあり、9.11以降のイスラム教徒によるテロに関しては社会的な弱者である彼らが交渉や対話を行う場を設けさせてもらえないことが原因と主張する。

タイプはそれぞれ違うにしても、中国の小平、台湾の李登輝、シンガポールのリー・クアンユーなどと並ぶ尊敬できる偉大な政治家だと思う。
日本や韓国ではこの手の大政治家はあまりいませんね。強いて言えば吉田茂、中曽根康弘あたりかな。




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