『ビリー・ビーン 弱者が強者に勝つ思考法』:雨読夜話

ここでは、「『ビリー・ビーン 弱者が強者に勝つ思考法』」 に関する記事を紹介しています。
ビリー・ビーン 弱者が強者に勝つ思考法 (PHPビジネス新書)
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桑原 晃弥
PHP研究所 2015-04-18

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オークランド・アスレチックスのGMとして、セイバーメトリクスのような手段を用い、それほど裕福でない球団を何度もプレーオフに導いてきたビリー・ビーンの業績と、彼の言葉を紹介している作品。

ビーンについてはマイケル・ルイス著『マネー・ボール 奇跡のチームをつくった男』と、それがブラッド・ピット主演での映画版で知っていたが、それらで扱われていない話も多く出てくる。

例えばビーンがアスレチックスで初めてセイバーメトリクスを用いたわけではなく、前任のGMだったアルダーソンの時代に着目され、支配化のマイナーリーグで適用して一定の成果を上げたようである。
ただしその頃のアスレチックスのオーナーは補強にお金を惜しまないタイプだったことや、監督がラルーサという実績のある人物だったこともあり、一軍での実現は挫折した経緯が書かれている。

その後アスレチックスのオーナーがシブチン健全経営を目指すタイプの人物に代わって球団の予算が削減されたことなどから、ビーンがGMとなって監督やスカウト、選手などの抵抗と戦いながら改革していったことになる。

「出塁率と本塁打率が重要」、「打率、防御率、守備率などは多くの要素が絡むので当てにならない」、「犠打や盗塁はリスクの割に勝利に貢献しない」など、統計から導き出された傾向は野球を見ての感じと大きく異なるわけで、色々なことを言われるのは当然ではあるが大変そうである。

そして受け入れられたら受け入れられたで、他球団から真似をされてしまうという問題も書かれている。
ただし中途半端に受け入れて失敗した球団の事例も紹介されていて、実績があっても実際に結果を上げられるかはまた別の問題だということも分かってくる。

『マネー・ボール』を読んだ上でも新たに知ったり考えたりさせられる話も多く、興味深く読むことができた。





[参考文献に挙げられていた作品]


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