FC2ブログ

『問屋が変わる!』:雨読夜話

ここでは、「『問屋が変わる!』」 に関する記事を紹介しています。
問屋が変わる!―メーカー・小売りの攻勢にどう対抗し、生き残るか!
問屋が変わる!―メーカー・小売りの攻勢にどう対抗し、生き残るか!溝上 幸伸

ぱる出版 2002-12
売り上げランキング : 298907

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

関連商品
仕入れの基本が面白いほどわかる本―知りたいことがすぐわかる!
「稼ぐ」仕組み
卸売業のロジスティクス戦略―サプライチェーン時代の新たな中間流通の方向性
失敗の本質―日本軍の組織論的研究 (中公文庫)

問屋や卸といった、メーカーと小売りをつなぐ中間流通の業界の現状と、その変容や道変わっていくかといったあたりが書かれている本。

流通革命や効率化といえば、どうしても中抜き、直取引が論議されることになるが、それを実現しても物流や商流という流通の機能そのものは残る。問題は誰がそれを担うかということになるが、ここで専門の業者(=問屋)か、あるいは川下(小売り)、もしくは川上(メーカー)かでやり方が大きく異なってくる。

従来は売れ残るリスクやどんぶり勘定でも十分やっていけるなどの事情から問屋が利用されてきたが、情報化や不況により規模の拡大によって購買力をつけて直取引を進めようとする流れが出てきた。
その最右翼がイオンで、自前の流通網を構築して物流の部分を問屋から引き継ぐ姿勢を見せている。また、イトーヨーカ堂(現セブンアンドアイHD)は窓口問屋制(あるカテゴリの商品を納入する問屋を決め、他の問屋はまずその問屋に納入するやり方)を導入して流通の無駄を省こうとしている。

さらに、大手商社を中心として業界再編もご多分に漏れず行われているが、商社も勝手が違うのか上手くいかないケースも多いようだ。

こうした中、従来の商習慣に縛られた問屋の淘汰がかなりなされてきているわけだが、これに対して大手はシステム統合、中小は専門特化や地域密着、さらには販売促進のコンサルタント的な役割にその活路を見出せるのではないかとしている。

通常消費者から見ることのできない世界のことが分かりやすく描かれていて良かった。

[著者の他の作品]

にほんブログ村 本ブログへ
スポンサーサイト




この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック