『渋沢栄一 「明日の不安」を消すにはどうすればいいか?』:雨読夜話

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渋沢栄一 「明日の不安」を消すにはどうすればいいか? (知的生きかた文庫)渋沢栄一 「明日の不安」を消すにはどうすればいいか? (知的生きかた文庫)

大下 英治
三笠書房 2010-10-21

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渋沢栄一の事跡をたどりながら、彼が事業を興したり運営する上で大切にしてきた『論語』の言葉とともに教訓となりうるエピソードを紹介している作品。

渋沢は武蔵の豪農の家に生まれ、尊皇攘夷の志士としての活動に挫折してから一橋家、徳川幕府、静岡藩、明治政府の大蔵省を経て、資本主義を興すべく多くの企業や団体を設立するなどの活動をしていることで知られている。

その中でも銀行、製紙、煉瓦、人口肥料、海運、紡績といった分野の企業を設立した際の苦難について多く扱われている。
明治政府の政策による逆風、スポンサーの倒産、技術の未熟さによる品質の低さ、資金繰りの行き詰まりなど、何度も経営破たんの危機に追い込まれながらも、これからの日本に必要な産業だからと断固として経営を続けた姿には感銘を受ける。

海運事業では三菱の岩崎弥太郎との確執があったり、水道事業に関する意見の相違から暴漢に襲撃されるなど、何度も大変な目にあっていることが分かり、明治の殺伐とした時代に事業を興すことがいかに困難だったかが伝わってくる。

1つのエピソードが数ページという構成で区切りよく読むことができ、分かりやすく書かれていてなかなか良かったと思う。






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