『火花』:雨読夜話

ここでは、「『火花』」 に関する記事を紹介しています。
火花 (文春文庫)
火花 (文春文庫)又吉 直樹
文藝春秋 2017-02-10

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ピース・又吉直樹が芥川賞を受賞したことで知られる小説。
広く話題になった小説を読むのは久しぶりのような気がする。

主人公で語り手を務めているはコンビを組んでいる若手芸人の徳永で、あるイベントで少し先輩になる芸人の神谷と出会い、折に触れて飲みに行くなどの交友を深めていく。
神谷はお笑いに関しては天才肌で鋭い見方を示すことがある一方、芸人らしい性格というか破滅的な傾向や芸風のあくの強さもあるのか、面白いと評価はされるもののなかなかブレイクできないでいる。

徳永は神谷から「俺の伝記を書け」と意味のことを言われてコツコツ書き続けていたが、神谷の鋭さだけでなく弱さや誤解されがちな言動についても考えることが多くなっていく。

著者も売れない時代が長かったようで、自身の経験を徳永に投影しているのではないかと思ったりもするし、思われている以上に芸人の仕事は儲からなくて大変そうだというのも伝わってくる。

表では華やかな世界の裏側を描くというところでは、これまでに読んだ作家では原田宗典が近いように感じた。

芥川賞受賞作とか芸人が書いたということで注目されるという意味でハードルがかなり上がっているわけで、それを考慮すると評価が難しい。

実のところそれほど良かったとも思わなかったのだが、これは単に合う合わないの問題と、このところ私が小説をあまり読まなくなっていることと関係しているかと思う。




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